大阪府における有効求人倍率は1.23倍(令和7年4月時点)と、求職者に有利な「売り手市場」が続いています。このような状況では、応募を待つだけの従来型の採用方法では、必要な人材を確保することが難しくなりつつあります。
そこで近年、採用活動を効率化し、企業と求職者のマッチング精度を高める手段として、人材紹介会社の活用が注目されています。
本記事では、採用担当者の方に向けて、大阪の労働市場データをもとに「失敗しない人材紹介会社の選び方」を解説します。あわせて、手数料の一般的な相場や、契約時に知っておきたい法規制のポイントについても、実務の視点から分かりやすく紹介します。
参照:厚生労働省OSAKA「労働市場月報(令和7年6月号)」
- 大阪の最新市場データに基づき、説得力のある採用計画が立案できる
- 自社の課題に特化した「最適な人材紹介会社」が見つかる
- 手数料相場や法規制などの必須知識を押さえ、リスクのない契約ができる
1.【最新】データで見る大阪の採用市場|「待ち」では採用困難な時代

採用計画を成功させるには、まず市場環境を客観的に把握することが重要です。大阪労働局などが公表している公的データを元に、現在の採用難についてみていきましょう。
新規求人倍率「2.54倍」が示す採用競争の激化
厚生労働省大阪労働局が発表した「労働市場月報(令和7年6月号・4月内容)」によると、大阪府の新規求人倍率は2.54倍という高水準で推移しています。これは、新たに仕事を探している求職者1人に対して、2.5件以上の新規求人が競合している状態を示しています。
企業の採用意欲は非常に高く、特に優秀な人材については、複数の企業から同時にオファーを受けるケースも珍しくありません。
参照:厚生労働省OSAKA「労働市場月報(令和7年6月号)」
業界別トレンド|サービス業は急増、ITは厳選採用へ
採用の難易度は産業によって明暗が分かれています。同統計によると、産業別の新規求人(前年同月比)は以下の通りです。
サービス業 (他に分類されないもの)
+17.2%
学術研究、専門・技術サービス業
+9.4%
情報通信業
-10.9%
サービス業ではインバウンド需要等を背景に獲得競争が激化している一方、情報通信業(IT)では求人数が減少傾向にあります。IT分野ではDX投資が一旦落ち着き、未経験者採用から「即戦力人材の厳選採用」へとトレンドがシフトしている可能性が示唆されます。
中小企業の9割が悩む「ミスマッチ」の実態
帝国データバンクの調査によれば、大阪の中小企業の94.8%が求人難を感じており、その理由として約6割が「人材要件との乖離(ミスマッチ)」を挙げています。
ここから分かるのは、応募数を増やすだけでは、人材不足といった課題の解決にはつながらないという点です。エージェントのスクリーニング機能を活用し、自社のカルチャーや求めるスキルに合った人材を見極めることが、採用にかかる工数の削減や定着率の向上につながります。
参照:大阪日日新聞「大阪の中小企業、求人難が9割超 「応募者が少ない」「条件が合わない」採用活動が壁に」
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採用ミスマッチは企業と求職者双方にとって大きな損失となり、早期離職や生産性の低下を招きます。応募者の選考段階でのスクリーニングだけでなく、採用要件の設計段階から適切な人材紹介会社を活用することで、ミスマッチを未然に防ぎ、定着率の高い採用を実現できます。
2.【目的別】大阪のおすすめ人材紹介会社比較リスト

大阪には数多くの人材紹介会社が存在します。各社が持つ強みはそれぞれ異なるため、採用課題に応じて、自社のニーズに合ったパートナーを選定することが重要です。
| 企業名 | 分類 | 得意領域・特徴 |
|---|---|---|
| リクルートエージェント | 総合型 | 業界最大級の登録者数と圧倒的な求人カバー率 |
| doda(デューダ) | 総合型 | 転職サイトとエージェントの併用による集客力 |
| マイナビエージェント | 総合型 | 20代・第二新卒など若手のポテンシャル採用 |
| パソナキャリア | 総合型 | 女性の転職支援や丁寧なマッチングに定評 |
| JAC Recruitment | ハイクラス | 管理職・外資系・海外進出企業の採用支援 |
| ビズリーチ | ハイクラス | 即戦力人材へ直接アプローチするスカウト型 |
| ロバート・ウォルターズ | ハイクラス | 英語力を活かす外資系・グローバル人材特化 |
| タイズ | 地域密着 | 関西のメーカー(製造業)に特化したマッチング |
| コトコト | 地域密着 | 京都・大阪の中小企業と「暮らし」重視の人材 |
| MS-Japan | 専門特化 | 経理・人事・法務などの管理部門(バックオフィス) |
| ワークポート | 専門特化 | IT・Web業界への未経験・経験者採用に強い |
| Liber Career | 若手特化 | 既卒・フリーターなど20代若手の採用支援 |
【総合型】母集団形成に不可欠な大手
幅広い職種・年齢層の母集団を形成したい場合、圧倒的な登録者データベースを持つ大手エージェントの利用が効果的です。
リクルートエージェント

画像:「リクルートエージェント」公式サイトより引用
業界最大級の登録者数と求人数を誇る、人材紹介業界のリーディングカンパニーです。大阪エリアにおいても圧倒的なデータベースを保有しており、職種や年齢を問わず幅広い人材へのアプローチが可能です。
【ポイント】
- 業界No.1の登録者数を誇り、大量採用や母集団形成に最適
- 大阪・関西全域の求職者データを網羅し、地方採用にも対応
- 全職種・全業界に対応可能な汎用性の高さ

【こんな企業におすすめ】
とにかく多くの候補者に会いたい企業や、幅広い職種を一括で採用したい企業に最適です。
doda(デューダ)

画像:「doda(デューダ)」公式サイトより引用
求人広告と人材紹介エージェントの機能を併せ持つハイブリッド型のサービスです。サイトからの流入も含めた若手から中堅層の集客に強く、エンジニアや営業職の採用実績が豊富です。
【ポイント】
- 転職サイトと連動した集客力で、能動的な求職者にリーチ可能
- 20代後半から30代の中堅・即戦力層の登録が多い
- IT・通信・営業職など、実務経験者の採用に強み

【こんな企業におすすめ】
求人広告だけでは応募が来ないが、完全な待ちの姿勢も不安という企業におすすめです。
■大阪での人材確保にお悩みなら、専門エージェントの活用を
人材紹介会社の選定は、採用成功の鍵を握る重要なポイントです。カラフルエージェントでは、運送・物流業界に特化した人材紹介サービスを提供しており、ドライバー採用における豊富な実績とノウハウで貴社の採用活動を全面的にサポートいたします。
▼カラフルエージェント ドライバーへのお問い合わせはこちら
マイナビエージェント

画像:「マイナビエージェント」公式サイトより引用
新卒採用市場での圧倒的なブランド力を背景に、20代の若手社員や第二新卒層から絶大な支持を得ています。初めての転職活動を行う求職者へのサポートが手厚く、ポテンシャル人材の宝庫です。
【ポイント】
- 20代・第二新卒・既卒など若手層の登録比率が高い
- 中小企業の採用支援にも熱心で、ポテンシャル採用に強み
- 文系・理系問わず、意欲の高い若手人材を確保しやすい

【こんな企業におすすめ】
将来のコアメンバーとなる20代の人材不足に悩む中小企業にとって、有力な選択肢となります。
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第二新卒や若手人材の採用は、企業の将来を左右する重要な戦略です。こちらの記事では、第二新卒に特化した転職エージェントの選び方と、おすすめ6選を紹介しています。
パソナキャリア

画像:「パソナキャリア」公式サイトより引用
利益よりもマッチングを重視する親身なサポート体制で、求職者からの満足度が高いエージェントです。女性の転職支援にも実績があり、管理部門や営業職など幅広い職種に対応しています。
【ポイント】
- 求職者満足度が高く、コミュニケーション力の高い人材が多い
- 女性活躍推進やダイバーシティ採用に強み
- 丁寧なフォローにより、内定辞退率を抑制

【こんな企業におすすめ】
社風とのマッチングを重視し、入社後も長く活躍してくれる人材を求める企業におすすめです。
【ハイクラス】管理職・即戦力採用
年収600万円以上のミドル・ハイクラス層や、経営幹部候補を採用したい場合、スカウト機能や専門性に強みを持つエージェントが有効です。
JAC Recruitment

画像:「JAC Recruitment」公式サイトより引用
ロンドン発祥の日系転職エージェントで、外資系企業や海外進出企業の採用支援に強みを持ちます。大阪支店にも各業界に精通したコンサルタントが多数在籍し、質の高いマッチングを提供します。
【ポイント】
- 年収600万円〜1,500万円クラスのハイクラス・管理職に特化
- バイリンガルや海外事業経験者のデータベースが豊富
- 企業担当と求職者担当が同一の両面型で、ミスマッチが少ない

【こんな企業におすすめ】
事業部長クラスや海外駐在員など、一般の求人媒体では出会えない希少な人材を探している場合に威力を発揮します。
ビズリーチ

画像:「ビズリーチ」公式サイトより引用
即戦力人材と企業をつなぐダイレクトリクルーティングサービスです。厳密には紹介会社ではありませんが、登録しているヘッドハンターを活用することで、市場に出てこないハイクラス層へアプローチできます。
【ポイント】
- 審査を通過したハイクラス人材のみが登録するデータベース
- 企業側から直接スカウトを送ることで、能動的な採用が可能
- 優秀なヘッドハンターと連携し、採用代行的な活用もできる

【こんな企業におすすめ】
待ちの姿勢ではなく、攻めの採用で経営幹部や高度専門職を確保したい場合に適しています。
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ハイクラス人材や専門職の採用においては、ダイレクトリクルーティングの活用が効果的です。こちらの記事では、ダイレクトリクルーティングの基礎知識から具体的な運用方法、サービス選びのポイントなどを詳しく解説しています。
ロバート・ウォルターズ

画像:「ロバート・ウォルターズ」公式サイトより引用
世界31カ国で展開する外資系人材紹介会社です。大阪オフィスでもバイリンガル人材やグローバル企業の求人を専門に扱っており、英語力を要するポジションの採用において圧倒的な強さを持ちます。
【ポイント】
- 英語力のあるバイリンガル人材、専門スペシャリストに特化
- 外資系企業や日系グローバル企業の採用ノウハウが豊富
- スピード感のある対応と、質の高い候補者紹介

【こんな企業におすすめ】
英語が必須のポジションや、グローバルスタンダードなビジネススキルを持つ人材を探している場合に最適です。
【地域密着・特化型】関西の社風に合う人材・専門職
「大阪の人を採用したい」「特定の専門スキルを持つ人材が欲しい」という場合、地場や職種に特化したエージェントが高いマッチング精度を発揮します。
タイズ

画像:「タイズ」公式サイトより引用
関西エリアに特化したエージェントです。数値化できない社風や相性を重視する「アナログマッチング」を掲げ、パナソニックなどの大手から優良中小企業まで深いパイプを持ちます。
【ポイント】
- 関西の製造業に特化し、エンジニアや営業職の採用に強い
- 企業のカルチャーを深く理解し、定着率の高い人材を紹介
- 大手にはない泥臭く丁寧なマッチングプロセス

【こんな企業におすすめ】
スキルだけでなく、関西の企業文化や社風に馴染む人材を採用したい場合に頼りになります。
コトコト

画像:「コトコト」公式サイトより引用
京都・大阪・滋賀を中心とした、地域密着型の小規模エージェントです。「はたらく」と「くらす」の両立をテーマに、大手にはない丁寧なヒアリングで、中小企業の隠れた魅力を引き出します。
【ポイント】
- 京阪神エリアの中小企業・ベンチャー企業の採用支援に特化
- 求職者の価値観やライフスタイルを重視したマッチング
- 採用広報の視点を取り入れ、企業の魅力を言語化して伝える

【こんな企業におすすめ】
知名度は低くても魅力的な事業を行っている中小企業や、社員の働きやすさを大切にしている企業におすすめです。
■地域特化型エージェントで、大阪に根差した人材確保を実現
大阪・関西エリアで長期的に活躍できる人材を採用するには、地域に精通したエージェントの活用が効果的です。カラフルエージェントは、地場企業の文化や働き方を深く理解し、求職者の生活スタイルにも配慮したマッチングにより、定着率の高い採用が実現します。
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MS-Japan

画像:「MS-Japan」公式サイトより引用
経理・財務・人事・総務・法務・会計事務所などの「管理部門(バックオフィス)」に特化した専門エージェントです。この領域での転職決定率は業界トップクラスを誇り、専門性の高い人材が多数登録しています。
【ポイント】
- 管理部門・士業に特化し、実務経験者の登録が豊富
- 本町や淀屋橋などのオフィス街の企業求人に強い
- 専門スキルを正しく評価できるため、スクリーニング精度が高い

【こんな企業におすすめ】
総合型エージェントでは見極めが難しい専門知識を持った人材を、効率的に確保したい場合におすすめです。
ワークポート

画像:「ワークポート」公式サイトより引用
IT・Web業界への転職支援に強みを持つエージェントです。未経験からエンジニアを目指す若手人材のプールも豊富で、対応スピードの速さには定評があります。
【ポイント】
- IT・ゲーム・Web業界の求人と登録者が豊富
- 「転職コンシェルジュ」による迅速な対応
- 未経験スクール卒業生など、若手IT人材の採用にも強い

【こんな企業におすすめ】
ポテンシャル重視で若手エンジニアを採用したい企業におすすめです。
Liber Career(リーベルキャリア)

画像:「Liber Career(リーベルキャリア)」公式サイトより引用
20代の既卒・第二新卒・フリーター層に特化した就職・転職支援サービスです。経歴に自信がない層に対しても手厚いサポートを行い、ポテンシャルを評価する企業とのマッチングを得意としています。
【ポイント】
- 20代の若手・未経験層に特化し、高い内定率を誇る
- 徹底した面接対策により、意欲の高い人材を紹介
- 学歴や職歴よりも、人柄ややる気を重視する採用に強い

【こんな企業におすすめ】
営業職や販売職、現場職など、若くて体力があり、素直な人材を求めている企業におすすめです。
3.採用担当者が知るべき「手数料相場」と「リスク管理」

人材紹介会社と契約する際には、手数料などのコストの仕組みや、トラブルを防ぐためのリスク管理に関する知識が必要です。
紹介手数料の相場は「理論年収の30〜35%」
大阪エリアにおける一般的な紹介手数料の相場は、採用決定者の理論年収30%〜35%程度です。
■具体例:理論年収500万円の人材を採用した場合
500万円×0.3~0.35=150~175万円
紹介手数料は約150~175万円となる
ただし、ハイクラス人材や難易度の高い専門職の場合、40%以上に設定されるケースもあります。契約締結前に、料率表と対象職種の定義を確認することが重要です。
■成功報酬型でコスト掛け捨てのリスクをなくす
カラフルエージェントは、成功報酬型なので、採用決定まで費用は一切発生しません。トラック・タクシー・軽貨物など、あらゆるドライバー職種に対応し、有資格者の即戦力人材を豊富にご紹介できます。面接調整から条件交渉まで全面サポートし、採用工数を大幅に削減します。
▼カラフルエージェント ドライバーへのお問い合わせはこちら
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採用活動においては、人材紹介会社の手数料だけでなく、求人広告費、採用管理システム、面接官の工数など、総合的な採用コストを把握することが求められます。こちらの記事では、企業規模別の費用分析や実践的な削減方法について解説しています。
リスクヘッジのための「返金規定」確認
採用した人材が早期に退職してしまった場合に備え、契約書内の「返金規定」を確認しておきましょう。一般的には、入社後3か月以内に退職した場合、在籍期間に応じて手数料の一部が返金される条項が設けられています
【一般的な返金規定の例】
- 1ヶ月以内の退職 ⇒ 80%返金
- 3ヶ月以内の退職 ⇒ 50%返金、など
ただし、返金対象となる期間や返金率は人材紹介会社ごとに異なるため、リスク管理の観点から事前に内容を十分確認することが重要です。
4.コンプライアンス|違法業者を見抜く法務チェック

コンプライアンス遵守の観点から、取引を検討している人材紹介会社が法律に基づいた適正な事業を行っているか、事前に確認しましょう。
信頼の証「許可番号(27-ユ-xxxxxx)」の確認方法
有料職業紹介事業を行うには、厚生労働大臣の許可が必要です。適正な事業者であれば、ウェブサイトや会社概要に「27-ユ-xxxxxx」といった許可番号が明記されています。
許可を得るには「基準資産額500万円以上」「現金・預金額150万円以上」などの財産的基盤や、個人情報を適切に管理する体制が求められます。許可番号が確認できない事業者は違法業者の可能性が高いため、取引は絶対にしてはいけません。
違法業者と知りながら取引をした場合
企業が、無許可の違法業者であると認識しながら利用した場合、違法な労働者供給(職業安定法第44条違反)に関与したと判断されるおそれがあります。その結果、次のようなリスクが生じます。
- 1年以下の懲役 または 100万円以下の罰金
- 悪質な場合等は企業名が公表される可能性も
参照:e-gov「職業安定法」
知らないと危険!港湾・建設業務への紹介禁止
職業安定法第32条の11により、有料職業紹介事業者が以下の業務について職業紹介を行うことは禁止されています。
- 港湾運送業務
- 建設業務
自社が建設業や港湾運送業であり、現場作業員の採用を検討している場合、人材紹介は利用できません。知らずに紹介を受けると法的な問題に発展する恐れがあるため、求人広告媒体の利用など、別の採用手法を検討する必要があります。
参照:e-gov「職業安定法」
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人材派遣と人材紹介は、しばしば混同されますが、法的な位置づけや企業のリスク、活用シーンが全く異なります。こちらの記事では、人材派遣の仕組みから活用メリット、法的制限、導入手順まで徹底的に解説しています。
5.大阪の採用・人材紹介に関するQ&A(企業向け)

最後に、大阪ならではの事情を踏まえた、採用担当者が気になる質問と回答をまとめました。
Q.大阪の紹介会社は「手数料の値引き交渉」に応じてくれますか?
A.むやみな値切り交渉はおすすめしません。
大阪の商習慣としてコスト意識が高いのは事実ですが、紹介会社もビジネスですので、報酬が低い案件は優先順位を下げられるリスクがあります。

ただし、「3名以上同時に採用する」「御社に独占で依頼する」といった条件を提示できる場合は、交渉に応じてもらえる可能性は十分にあります。
Q.東京本社のエージェントと、大阪地場のエージェント、どっちが良いですか?
A.結論としては「併用」がベストです。
リクルートやdodaのような東京本社の大手は、圧倒的な「数(母集団)」を持っています。一方で、大阪の求職者の中には「転勤したくない」「関西の社風が良い」という地元志向の強い層が多く、タイズのような地場エージェントにのみ登録しているケースも少なくありません。

両方のルートを持っておくのが賢い戦略です。
Q.建設現場の人手不足が深刻です。「建設作業員」を紹介してもらえますか?
A.できません。
前述の通り、「建設業務」の職業紹介は法律で禁止されています。万博後の再開発などで建設需要が高くとも、人材紹介会社から建設作業員の紹介を受けることは違法です。

建設関連の人材確保については、協力会社への依頼や、求人広告などを検討する必要があります。
6.大阪の売り手市場を勝ち抜くために
人材紹介会社の選定は、単なる外部業者の選択ではありません。自社の強みや魅力を客観的に整理し、それを求職者に分かりやすく伝えてくれる「採用パートナー」を見極めるプロセスでもあります。
優秀な人材を確保するためには、本記事で解説した公的データや法規制の知識を踏まえたうえで、採用戦略を整理し、自社の課題に合った人材紹介会社を選定することが重要です。
変化の激しい大阪のビジネス環境において、本記事が貴社にとって最適なパートナーと出会う一助となれば幸いです。