近年の建設業界では、深刻な人手不足や働き方の多様化を背景に、施工管理の分野で派遣社員の活用が注目されています。しかし、建設業務の派遣には法律上の注意点もあり、どの派遣会社を選べばよいか悩む人事・総務担当者も多いでしょう。
本記事では、施工管理の採用におすすめの派遣会社15社を徹底比較します。あわせて、派遣会社を利用するメリットや法務上の注意点、失敗しない選び方などを、人事担当者向けにわかりやすく解説します。
- 施工管理の派遣がなぜ今注目されているのか
- 派遣を活用するメリットと法律上の注意点
- 自社に合った信頼できる派遣会社の選び方
1.施工管理の派遣が注目される背景

なぜ今、施工管理の分野で派遣社員の活用が注目されているのでしょうか。その背景には、建設業界が抱える構造的な課題と、働き手の意識の変化があります。
建設業界における深刻な人手不足
建設業界は、少子高齢化の影響で若手の入職者が減少し、技術者の高齢化が深刻化しています。実際に建設業就業者数はピーク時の約685万人から約483万人まで減少し、就業者のうち55歳以上が約36%を占める一方、29歳以下は約12%に留まっています。
これにより、多くの企業で人手不足が常態化しており、プロジェクトの遅延や品質低下のリスクが高まっているのです。

即戦力となる経験者を正社員として採用するのは困難であり、必要な時に必要なスキルを持つ人材を確保できる派遣のニーズが高まっています。
参照:厚生労働省「建設業における人材確保に向けた取り組みについて」、建設業デジタルハンドブック「建設業の現状 4. 建設労働」
建設業の「2024年問題」への対応
建設業界では、2024年4月から「働き方改革関連法」に基づき、時間外労働の上限規制が全面的に適用されました。これが「2024年問題」と呼ばれています。
この規制により、原則として時間外労働は月45時間・年360時間以内に制限され、従来の長時間労働を前提とした工期の管理や人員配置が根本から見直しを迫られています。
企業にとっては、コンプライアンスを遵守しながら生産性を維持・向上させるという難しい課題に直面しており、労働力不足を補う即戦力人材の確保が急務となっています。必要な期間だけ専門スキルを持つ施工管理者を確保できる派遣サービスは、この「2024年問題」を乗り越えるための有効な解決策として、その重要性を一層高めています。
参照:厚生労働省「建設業 時間外労働の上限規制 わかりやすい解説」
専門スキルを持つ人材の需要増加
建設技術の高度化や専門化に伴い、特定の分野で高い専門性を持つ人材の需要が増加しています。
■例えば…
- BIM/CIMに理解がある人材
- 特定の工法に関する深い知見を持つ職人
- 再生可能エネルギー施設の建設経験を持つ技術者など
こうした専門人材を、プロジェクト単位で柔軟に活用できる派遣の仕組みは、企業の技術力と競争力を維持・向上させる上で非常に有効です。
働き方の多様化への対応
働き方改革の推進により、働く人々の価値観も多様化しています。「プライベートを重視したい」「様々な現場で経験を積みたい」といった理由から、あえて正社員ではなく派遣という働き方を選ぶ技術者も増えています。
企業側も、こうした多様なニーズに応えることで、より幅広い層の人材へのアプローチが可能になるでしょう。
2.施工管理で派遣を活用する3つのメリット

施工管理で派遣社員を活用することは、企業にとって多くのメリットをもたらします。
採用コストと工数の削減
正社員を一人採用するには、求人広告費や人材紹介手数料、選考に関わる人件費など、多くのコストと時間がかかります。
派遣を活用すれば、こうした採用活動を派遣会社に一任できるため、採用コストや担当者の工数を大幅に削減できるでしょう。
即戦力人材の迅速な確保
派遣会社には、様々なスキルや経験を持つ施工管理技術者が登録しています。そのため、急な欠員補充や、新規プロジェクトの立ち上げなどで人材が必要になった際に、求める条件に合った即戦力人材を迅速に確保できるのです。

これは、ビジネスチャンスを逃さないために大きな強みとなります。
労務管理負担の軽減
派遣社員の雇用主は派遣会社であるため、給与計算や社会保険の手続き、福利厚生といった労務管理はすべて派遣会社が行います。企業側は、勤怠管理など日々の就業状況の管理に専念すれば良いため、労務管理に関する負担を大幅に軽減できるでしょう。
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派遣活用で実現する採用コストの削減については、こちらの記事がおすすめです。企業規模別の採用費用相場から、具体的なコスト削減手法、成功企業の実例まで網羅的に解説しています。
施工管理で派遣を利用するデメリット
派遣活用には多くのメリットがありますが、一方で注意すべき点もあります。
- 長期育成が難しい
派遣は契約期間が決まっているため、長期的な視点での人材育成や業務ノウハウの蓄積が難しい - 業務変更などが困難
契約で定められた範囲外の業務は依頼できないため、急な業務変更などへの対応に制約が生じる可能性も
これらの要素を総合的に考慮し、人材確保の一案として、派遣の活用について検討しましょう。
3.派遣活用の注意点|建設業務の派遣は違法?

建設業務における労働者派遣は、原則として法律で禁止されています。しかし、「施工管理」の業務は派遣が可能です。ここでは、その法的な背景と理由について、詳しく解説します。
労働者派遣法における建設業務の原則禁止
労働者派遣法では、4つの業務において労働者派遣を禁止しています。
- 港湾運送業務
- 警備業務
- 医療関連業務
- 建設業務
建設業務が禁止されている主な理由は、建設現場の雇用責任の所在を明確にし、労働者の安全を確保するためです。
現場作業が複数の下請け業者によって行われる建設業界の特性上、派遣労働が加わることで指揮命令系統が複雑化し、事故のリスクが高まることが懸念されています。
参照:e-Gov法令検索「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律 第四条」
「施工管理」が派遣可能な法的背景
一方で、「施工管理」業務は、この禁止されている「建設業務」には該当しません。施工管理の主な仕事は、工事現場で直接的な建設作業(土木、建築その他工作物の建設、改造、保存、修理、変更、破壊若しくは解体又はその準備の作業)を行うことではなく、現場の安全管理、品質管理、工程管理、原価管理といったマネジメント業務だからです。
現場の作業員や職人への指示や監督は行いますが、自ら工具を持って作業するわけではないため、派遣が認められています。
さらに、この適法性を支えるもう一つの重要な法律が「建設労働者の雇用の改善等に関する法律」です。 この法律は、建設労働者の雇用の安定(キャリアを通じた安定的な雇用)を図ることを目的としています。
このため、施工管理の派遣においては、プロジェクト単位で契約する「登録型派遣」とは異なり、派遣会社が労働者を正社員などとして常時雇用する「常用型派遣(無期雇用派遣)」という形態が強く推奨されています。(※雇用形態の詳細はセクション4で解説)
この「常用型派遣」の仕組みは、労働者派遣法が懸念する「雇用責任の不明確さ」を、派遣会社が雇用主として責任を持つことで補うものであり、建設業界における適法な人材活用を支える重要な法的根拠の一つとなっています。
参照:厚生労働省「建設業務への労働者派遣は禁止されています。」・e-Gov法令検索「建設労働者の雇用の改善等に関する法律」
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派遣社員に対しても、労働時間の管理は必要です。こちらの記事では、36協定の基本知識や上限規制、届出書類の作成手順について、2025年最新情報を踏まえて完全解説しています。
4.失敗しない!自社に合った施工管理派遣会社の選び方

数ある派遣会社の中から、自社に最適な一社を見つけるための選定ポイントを解説します。
施工管理分野での実績は豊富か
まず確認すべきは、施工管理の分野における派遣実績です。建設業界に特化、あるいは専門部門を持っている派遣会社は、業界の慣行や専門用語にも精通しており、求める人材のスキルや経験を深く理解してくれます。

過去にどのような企業の、どのようなプロジェクトへ人材を派遣してきたか、具体的な実績を確認しましょう。
担当者とのコミュニケーションは円滑か
派遣会社の担当者は、自社のニーズをヒアリングし、最適な人材を提案してくれる重要なパートナーです。こちらの要望を正確に理解し、迅速かつ丁寧に対応してくれるかを見極めましょう。また、派遣社員が就業した後のフォローアップ体制が整っているかも重要なポイントです。

定期的な面談など、派遣社員と企業双方をサポートしてくれる体制があるかを確認しましょう。
コンプライアンス体制は万全か
前述の通り、建設業務の派遣には法的な注意点があります。派遣会社を選ぶ際には、以下のポイントを必ず確認しておきましょう。
- 労働者派遣法を遵守しているか
- 建設業法を遵守しているか
- 適切な契約手続きや労務管理を行っているかなど

「労働者派遣事業許可番号」を取得していることはもちろん、社会保険への加入徹底など、コンプライアンス意識の高い会社を選びましょう。
料金体系・費用相場が明確か
派遣料金は、スタッフの賃金や社会保険料だけでなく、派遣会社の運営経費や利益も含まれた金額です。契約前に必ず詳細な見積もりを依頼し、「何に」「いくら」かかるのか、料金の内訳や追加費用の有無、交通費の扱いまで具体的に確認しましょう。

複数の会社から見積もりを取り、サービス内容と費用を総合的に比較検討することが、コストパフォーマンスの高い人材活用を実現する鍵となります。
希望する雇用形態の有無を確認
派遣の働き方には、大きく分けて「登録型派遣」と「常用型派遣(無期雇用派遣)」の2種類があります 。建設業界の施工管理派遣では、後者の「無期雇用派遣」が主流となりつつあります 。
- 登録型派遣: プロジェクトや業務ごとに派遣会社と雇用契約を結ぶ形態
- 常用型派遣(無期雇用派遣): 派遣会社の正社員または契約社員として常時雇用される形態
無期雇用派遣の最大のメリットは「安定性」です 。派遣先でのプロジェクトが終了しても、派遣会社との雇用契約は継続します 。そのため、次の派遣先が決まるまでの待機期間中も給与や社会保険が保障され、給与が途切れる心配がありません 。

長期的なキャリアと安定した生活基盤を重視する場合、この「無期雇用派遣」を前提としている派遣会社を選ぶことが重要な判断基準となります。
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人材派遣の基本から実践的な運用方法まで、体系的に学べるこちらの記事もおすすめです。派遣契約の種類からトラブル対応まで、必要な知識を網羅的に解説しています。
5.【2025年最新】施工管理におすすめの派遣会社15選
ここでは、施工管理の分野で実績が豊富にあり、信頼性の高い派遣会社を15社ご紹介します。各社の特徴を参考に、自社のニーズに合った派遣会社を見つけてください。
会社名 | 施工管理への特化度 | ターゲット企業像 |
【実績豊富】大規模プロジェクトに強い派遣会社 | ||
㈱テクノプロ・コンストラクション | ◎ | 国家規模の大型プロジェクトや最先端技術を要する現場で、ハイレベルな技術者を求める企業 |
カラフルスタッフィング建設 | ◎ | 正社員雇用の安定した人材を求め、若手からベテランまで柔軟な採用と定着率を重視する企業 |
日研トータルソーシング㈱ | 〇 | 手厚い管理体制を重視し、全国規模で人材を求める建設会社や工務店 |
㈱エイジェック | 〇 | 単なる人材派遣だけでなく、企業の課題解決に繋がる多角的な提案を求める企業 |
㈱夢真 | ◎ | 大規模プロジェクトや複数現場で、若手・中堅層の施工管理者をまとめて確保したい企業 |
㈱ウィルオブ・コンストラクション | ◎ | 派遣社員への丁寧なフォローと、高い定着率を重視する企業 |
【サポート充実】未経験者・若手育成に定評のある派遣会社 | ||
共同エンジニアリング㈱ | ◎ | チーム単位での人材受け入れにより、現場の教育負担を軽減しつつ組織を活性化したい企業 |
㈱コプロ・エンジニアード | ◎ | 派遣社員に長く定着してもらい、安定した現場体制を築きたい企業 |
JAGフィールド㈱ | ◎ | 業界経験豊富な担当者による、的確な人材提案を希望する企業 |
㈱ワールドコーポレーション | ◎ | 派遣社員のスキルアップを通じて、プロジェクト品質の向上を目指す、人材育成に前向きな企業 |
アイアール㈱ | ◎ | 技術者のモチベーションを重視し、意欲の高い人材の活躍で現場の士気を高めたい企業 |
【柔軟な対応】多様なニーズに応える派遣会社 | ||
㈱パソナ | △ | 初めて派遣を利用するにあたり、まずは信頼と実績のある大手に相談したい企業 |
アデコ㈱ | △ | 外資系建設会社や、海外プロジェクトを担う部門で人材を探している企業 |
㈱リクルートスタッフィング | △ | 急な欠員補充など、とにかくスピーディーに施工管理者を確保したい企業 |
パーソルテンプスタッフ㈱ | △ | 施工管理と現場事務スタッフなど、複数の職種をまとめて相談したい企業 |
㈱カワノ | 〇 | 地域の事情に精通し、顔の見える関係で相談できるパートナーを求める地場ゼネコンや工務店 |
【実績豊富】大規模プロジェクトに強い派遣会社5選
大手ゼネコンとの取引実績が豊富で、大規模な建設プロジェクトやプラント建設などに強みを持つ派遣会社を集めました。
株式会社テクノプロ・コンストラクション

画像:「株式会社テクノプロ・コンストラクション」公式サイトより引用
国内最大級の技術系人材サービス「テクノプロ・グループ」の建設領域特化企業です。大規模プロジェクトや先進技術分野で高い専門性を発揮し、質の高い技術者を提供しています。
■POINT
- スーパーゼネコンとの強固な取引関係
- 大規模建築、プラント、BIM/CIM分野に強み
- 全国に研修施設を持ち、技術者の育成に注力
こんな企業におすすめ
国家規模の大型プロジェクトや最先端技術を要する建設現場で、即戦力となるハイレベルな技術者を求める企業
労働者派遣事業許可番号:派13-304191
カラフルスタッフィング建設

画像:「株式会社カラフルスタッフィング建設」公式サイトより引用
正社員(無期雇用)として雇用する技術者の派遣を強みとする建設業特化型の人材サービス企業です 。施工管理を主軸に、設計、CADオペレーター、事務職まで幅広く対応 。20代の若手から経験豊富なベテランまで多様な人材が在籍し 、短期から長期まで企業のニーズに柔軟に応えます。
■POINT
- 正社員(無期雇用)派遣による安定した人材供給
- 施工管理から事務まで、建設業の全工種に対応可能
- 派遣後の手厚いアフターフォローによる高い定着率
こんな企業におすすめ
- 無期雇用派遣による安定性と、短期・長期などの柔軟な対応力を両立させたい企業
- 施工管理とあわせて事務職なども含めて相談したい企業
労働者派遣事業許可番号:派13-317653
日研トータルソーシング株式会社

画像:「日研トータルソーシング株式会社」公式サイトより引用
1981年創業の、製造・建設・医療分野に強みを持つ総合人材サービス企業です。全国に広がる拠点網を活かし、地域を問わず安定している人材供給が魅力です。
■POINT
- 40年以上の歴史と全国規模のネットワーク
- 建設から製造、医療まで幅広い業界知識
- コンプライアンス遵守と手厚い管理体制
こんな企業におすすめ
派遣社員に対しても手厚い管理体制を求める、全国展開している建設会社や工務店
労働者派遣事業許可番号:派13-060060
株式会社エイジェック

画像:「株式会社エイジェック」公式サイトより引用
建設、製造、不動産、行政支援など幅広い分野で人材サービスを展開する企業グループです。多様な事業で培ったノウハウを活かし、多角的な視点から人材活用を提案してくれます。
■POINT
- 多角的な事業展開による幅広い知見
- 建設分野に特化した専門部署を設置
- 技術者のスキルアップを支援する研修が充実
こんな企業におすすめ
単なる人材派遣だけでなく、企業の課題解決に繋がる多角的な提案を求める企業
労働者派遣事業許可番号:派13-080672
株式会社夢真

画像:「株式会社夢真」公式サイトより引用
建設業界に特化した技術者派遣のリーディングカンパニーです。特に若手・未経験者の育成に強みを持ち、業界最大規模の技術者を擁しています。
■POINT
- 業界最大級、2万人以上の技術者が在籍
- 若手・未経験者向けの充実した研修制度
- 全国の建設プロジェクトに対応する人材供給力
こんな企業におすすめ
大規模プロジェクトや複数の現場で、若手・中堅層の施工管理者をまとめて確保したい企業
労働者派遣事業許可番号:派13-314355
株式会社ウィルオブ・コンストラクション

画像:「株式会社ウィルオブ・コンストラクション」公式サイトより引用
人材サービス大手「ウィルグループ」の一員で、施工管理、BIM/CIMオペレーターの派遣に強みを持っています。現場常駐の管理担当者による、きめ細やかなフォローアップ体制が特徴です。
■POINT
- BIM/CIMなど最新技術分野に強い
- 現場常駐の管理担当による手厚いサポート
- 大手ゼネコンから地場企業まで豊富な取引実績
こんな企業におすすめ
派遣社員一人ひとりへの丁寧なフォローを重視し、定着率を高めたいと考える企業
労働者派遣事業許可番号:派13-315748
【サポート充実】未経験者・若手育成に定評のある派遣会社5選
ポテンシャルのある若手人材を確保し、将来の技術者候補として育てたいと考える企業におすすめです。
共同エンジニアリング株式会社

画像:「共同エンジニアリング株式会社」公式サイトより引用
「人を育て、技術を育てる」を理念に、未経験者からの人材育成に特に力を入れている企業です。充実した研修とチーム派遣制度により、経験の浅い若手でも安心して現場で活躍できる環境を提供してます。
■POINT
- 未経験者をプロに育てる独自の研修プログラム
- 先輩とチームで配属される「チーム派遣」
- 定着率が高く、長期的な人材確保に貢献
こんな企業におすすめ
チーム単位で人材を受け入れることで、現場の教育負担を軽減しつつ、組織全体の活性化を図りたいと考えている企業
労働者派遣事業許可番号:派13-301085
株式会社コプロ・エンジニアード

画像:「株式会社コプロ・エンジニアード」公式サイトより引用
建設・プラント業界に特化した人材派遣会社です。一人ひとりに寄り添う丁寧なサポート体制で、企業との高いマッチング精度を誇ります。
■POINT
- 業界トップクラスの高い社員定着率
- 建設・プラント業界への深い専門知識
- 営業担当による迅速できめ細やかなフォロー
こんな企業におすすめ
派遣社員にも長く定着してもらい、安定した現場体制を築きたい企業
労働者派遣事業許可番号:派23-301486
JAGフィールド株式会社

画像:「JAGフィールド株式会社」公式サイトより引用
建設業界に特化した人材サービスを25年以上提供している会社です。CAD研修にも力を入れており、作図から施工管理まで対応できるマルチな技術者の育成に定評があります。
■POINT
- 25年以上の建設業界特化型サービスの実績
- CAD研修が充実、図面に強い技術者を育成
- 企業のニーズを的確に捉えるマッチング力
こんな企業におすすめ
業界経験豊富な担当者による、的確な人材提案を希望する企業
労働者派遣事業許可番号:派23-030057
株式会社ワールドコーポレーション

画像:「株式会社ワールドコーポレーション」公式サイトより引用
「人が育つ会社」をスローガンに、技術者のキャリア形成を長期的に支援する派遣会社です。入社後の研修だけでなく、その後の資格取得支援やキャリア面談など、一人ひとりの成長にコミットする姿勢が特徴です。
■POINT
- 技術者の成長を長期的に支援するキャリアサポート
- 充実した資格取得支援制度
- 大手建設会社との豊富な取引実績
こんな企業におすすめ
「派遣社員のスキルアップが自社のプロジェクト品質向上に繋がる」と考える、人材育成に前向きな企業文化を持つ会社
労働者派遣事業許可番号:派13-305286
アイアール株式会社

画像:「アイアール株式会社」公式サイトより引用
建設業界専門の人材派遣会社として、技術者一人ひとりのキャリアプランを重視する会社です。丁寧なカウンセリングを通じて、本人の希望と企業のニーズを高いレベルで合致させます。
■POINT
- 技術者のキャリアプランを重視したマッチング
- 経験豊富なコーディネーターによるカウンセリング
- 建築・土木・設備など幅広い分野に対応
こんな企業におすすめ
技術者のモチベーションを重視し、意欲の高い人材に活躍してもらうことで、現場の士気を高めたいと考える企業
労働者派遣事業許可番号:派23-302225
【柔軟な対応】多様なニーズに応える派遣会社5選
特定の分野に特化していたり、地域密着型で柔軟な対応が可能だったりと、ユニークな強みを持つ派遣会社です。
株式会社パソナ

画像:「株式会社パソナ」公式サイトより引用
長年培ってきた実績と信頼、そして全国を網羅する広大なネットワークが強みです。コンプライアンス体制が徹底されており、初めて派遣を利用する企業でも安心して依頼できます。
■POINT
- 圧倒的な知名度とブランド力による信頼性
- 全国を網羅するネットワークと豊富な人材データベース
- 徹底されたコンプライアンスと管理体制
こんな企業におすすめ
初めて施工管理の派遣活用を検討しており、まずは信頼と実績のある大手派遣会社に相談したい企業
労働者派遣事業許可番号:派13-304674
アデコ株式会社

画像:「アデコ株式会社」公式サイトより引用
世界最大級の総合人材サービス企業です。派遣社員のキャリア開発支援にも力を入れており、質の高い人材の提供に定評があります。
■POINT
- 世界規模のネットワークを持つグローバルブランド
- 派遣社員向けのキャリアコーチング制度
- 多様な働き方に対応できる柔軟性
こんな企業におすすめ
外資系建設会社や、海外プロジェクトを担う部門で人材を探している企業
労働者派遣事業許可番号:派13-010531
株式会社リクルートスタッフィング

画像:「株式会社リクルートスタッフィング」公式サイトより引用
リクルートグループが持つ膨大な人材データベースとマッチング技術が最大の強みです。Webシステムも充実しており、依頼から契約までの手続きがスムーズな点も魅力です。
■POINT
- リクルートグループの強力な人材データベース
- ITを駆使したスピーディーなマッチング
- 事務職から技術職まで幅広い職種に対応
こんな企業におすすめ
急な欠員補充など、とにかくスピーディーに施工管理者を確保したい企業
労働者派遣事業許可番号:派13-010563
パーソルテンプスタッフ株式会社

画像:「パーソルテンプスタッフ株式会社」公式サイトより引用
国内最大級の総合人材サービス企業です。オフィスワークから専門職まで幅広い職種に対応してきた実績を活かし、建設業界のニーズにも柔軟に対応します。
■POINT
- 業界・職種を問わない豊富な人材サービス実績
- 営業担当と専門部署による手厚いフォロー体制
- 全国の主要都市をカバーする拠点網
こんな企業におすすめ
施工管理だけでなく、現場事務所での事務スタッフなども含めて、複数の職種をまとめて相談したい企業
労働者派遣事業許可番号:派13-010026
株式会社カワノ

画像:「株式会社カワノ」公式サイトより引用
九州・福岡に根差した地域密着型の人材サービス企業です。地元の建設業界に精通しており、大手にはないきめ細やかでスピーディーな対応が魅力です。
■POINT
- 九州エリアに特化した地域密着型サービス
- 地元の建設業界との強固なネットワーク
- フットワークの軽さと柔軟な対応力
こんな企業におすすめ
全国規模の大手よりも、地域の事情に詳しく、顔の見える関係で相談できるパートナーを求める地場ゼネコンや工務店
労働者派遣事業許可番号:派13-305980
6.施工管理の派遣社員を受け入れるまでの流れ

実際に派遣会社へ問い合わせてから、派遣社員が就業を開始するまでの基本的な流れを確認しておきましょう。全体の流れを把握しておくことで、スムーズな受け入れに繋がります。
Step1. 派遣会社への問い合わせ・ヒアリング
まずは、気になる派遣会社にWebサイトや電話で問い合わせます。その後、派遣会社の担当者から連絡があり、ヒアリングが行われます。以下のような質問をされるため、スムーズに答えられるよう事前に準備しておきましょう。
- 募集の背景
- 必要なスキル
- 就業条件など
この段階で、自社の要望をできるだけ具体的に伝えることが、マッチング精度を高めるポイントです。
Step2. 契約・人材のマッチング
ヒアリング内容に基づき、派遣会社から条件に合う人材の紹介があります。候補者のスキルシートなどを確認し、問題がなければ労働者派遣契約を締結します。契約時には、契約内容に明記された項目をよく確認し、相違がないか必ず確認してください。
■契約時に目を通すべき項目
- 業務内容
- 指揮命令者
- 就業時間
- 派遣料金など
Step3. 職場見学・就業開始
就業開始前には、派遣社員が就業場所を訪問する「職場見学」が行われるのが一般的です。これは選考行為(面接)ではなく、派遣社員が業務内容や職場環境を最終確認するためのものです。双方の合意が取れたら、いよいよ就業開始となります。

職場見学は、就業開始後のミスマッチを防ぐための重要な「最終確認」の場です。
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派遣社員の受け入れ後は、適切な人材管理とスキル活用が重要です。タレントマネジメントシステムを導入することで、派遣社員を含む全ての人材のスキルや経験を可視化し、プロジェクトに最適な人材配置を実現できます。
7.施工管理の派遣に関するよくある質問

建設業の人事・総務担当者の方からよく寄せられる、施工管理派遣に関する質問をまとめました。
Q.派遣料金の相場はどのくらいですか?
A.料金は、派遣社員のスキルや経験、保有資格、勤務地などによって大きく変動します。
通常、派遣料金には次の項目が含まれています。
- 派遣社員の賃金
- 社会保険料
- 有給休暇費用
- 派遣会社の諸経費・利益など
ミスマッチを防ぐためにも、複数の派遣会社から具体的な業務内容を伝えた上で見積もりを取り、比較検討しましょう。
Q.派遣と「人材紹介」の違いは何ですか?
A.最も大きな違いは「雇用契約の相手」です。
契約 | 業務 | |
---|---|---|
派遣 | 派遣会社と契約 | 派遣先企業の指揮命令のもとで業務を行います |
人材紹介 | 企業と直接契約 | 企業が業務指示や配属を決定します |
Q.派遣社員を受け入れる前に面接はできますか?
A.できません。
労働者派遣法により、派遣先企業が派遣労働者を特定する行為(事前面接や履歴書の提出を求めるなど)は禁止されています。ただし、業務内容や職場環境のミスマッチを防ぐ目的で、就業開始前に派遣社員候補者が職場を訪問する「職場見学」を行うことは可能です。

職場見学の場で、業務内容について直接説明し、候補者のスキルや経験が業務に適しているかを確認しましょう。
8.施工管理の派遣は企業の成長を支える戦略的パートナー
深刻な人手不足が続く建設業界において、施工管理の派遣活用は、もはや単なる人手不足の解消策ではありません。採用コストの削減や、専門人材の迅速な確保を可能にすることで、企業の生産性向上と持続的な成長を支える「戦略的人事」の一手となり得ます。
成功の鍵は、自社の課題を深く理解し、その解決に向けて共に歩んでくれる派遣会社を「戦略的パートナー」として選ぶことです。本記事で紹介したポイントを参考に、ぜひ最適なパートナーを見つけ、事業の成長を加速させてください。
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派遣社員を含む採用活動全体の効果を最大化するには、採用KPIの設定と管理が不可欠です。こちらの記事では、採用KPIの基本的な考え方から人材獲得マネジメントの実践方法まで、採用を成功に導くための体系的なアプローチを解説しています。