売り手市場が続く中、「ナビサイトに掲載しても学生が集まらない」「人的リソース不足で、一人ひとりのフォローまで手が回らない」といった課題を抱える企業は少なくありません。近年、従来の“待ちの採用”だけでは、求める人材に十分にアプローチできない状況が続いています。
こうした環境下で有効な選択肢として注目を集めているのが「新卒紹介エージェント」です。本記事では、新卒エージェントのメリット・デメリットや費用対効果、自社の採用力を底上げするための活用ポイントまで、わかりやすく解説します。
- 新卒エージェントと求人サイトの費用・仕組みの違い
- 知名度のない中小企業こそ新卒エージェントを使うべき5つのメリット
- 「社内に採用ノウハウが残らない」を防ぐ、新卒エージェントとの協働戦略
1.新卒エージェントと求人サイトの決定的な違い

まずは、一般的な「求人サイト(ナビサイト)」と「新卒エージェント(人材紹介)」の違いを整理しましょう。
比較表:ナビサイト vs 新卒エージェント
ナビサイトと新卒エージェントの大きな違いは、「誰が候補者を探すか」と「いつ費用が発生するか」の2点です。
■求人サイト
企業が情報を掲載し、学生からの応募を待つ「広告掲載型」のモデル。
掲載した時点で費用が発生するため、応募がゼロでもコストがかかる。
■新卒エージェント
アドバイザーが企業と学生の間に入り、マッチングを行う「仲介型」のサービス。
「完全成功報酬型」が一般的で、採用が決定するまで費用が発生しない。
ナビサイトと新卒エージェント|それぞれの特徴
ナビサイトと新卒エージェントの特徴を表にまとめました。採用方針や課題に合わせて、適切に使い分けることが重要です。
| 項目 | 求人サイト(ナビサイト) | 新卒エージェント |
|---|---|---|
| 課金形態 | 掲載課金型(先払い) | 完全成功報酬型(後払い) |
| 費用相場 | 数十万円〜数百万円 / シーズン | 理論年収の30〜35% / 1名 (または定額80〜100万円) |
| 母集団形成 | 広く浅く(知名度に依存) | 狭く深く(ターゲットを絞る) |
| 工数 | 多い(集客・選考すべて自社) | 少ない(一次選考まで代行も可) |
多くの学生にアプローチしたい場合はナビサイトが有利ですが、「確実に1名を採用したい」「工数をかけられない」という場合は、新卒エージェントが適しています。
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2.知名度に左右されない!新卒エージェント導入5つのメリット

知名度で大手に後れを取りがちな企業や、採用リソース不足に課題を抱える企業にとって、新卒エージェントは有効な選択肢です。ここでは、その具体的なメリットについて解説します。
メリット1.初期費用0円のリスクフリー(成功報酬)
最大のメリットは、採用が決まるまで費用がかからないことです。そのため「掲載費を払ったのに応募がゼロだった」という、いわゆる「掛け捨てリスク」を回避できます。

予算が限られている場合でも、導入の検討がしやすいのが特徴です。
メリット2.採用工数の大幅削減
新卒紹介エージェントでは、以下のような工程を代行依頼できます。
- 学生の母集団形成
- 書類選考
- 日程調整
- 一次面接の代行など
人事担当者が少人数、あるいは他業務と兼務している場合でも、自社は「確度の高い学生との面接」だけに集中できるため、業務効率が大幅に向上します。
メリット3.企業の魅力を「第三者視点」で代弁
ナビサイトでは、どうしても「社名」や「条件」で検索されるため、知名度の低いBtoB企業などは埋もれてしまいがちです。
しかし新卒エージェントであれば、担当者が学生に対し、「この会社は知名度は低いけれど、独自の技術力がある」「若手が活躍できる風土がある」といった客観的な視点での推薦を行います。
メリット4.非公開求人で競合に知られず採用できる
下記のように、競合他社に動きを知られたくない場合にも有効です。
- 新規事業の立ち上げメンバー募集
- 幹部候補生の採用
- 内定辞退による急な欠員補充、など
求人情報を公開せず、水面下で条件に合う学生だけにアプローチすることが可能です。
メリット5.内定辞退の防止・フォロー体制
近年の採用課題の一つに「内定辞退」の増加があります。エージェントは学生と面談を重ねることで信頼関係を築いているため、迷いや不安といった本音を引き出しやすく、適切なタイミングでのフォローが期待できるのです。

企業側からは聞きにくい他社の選考状況なども共有されるため、戦略的なクロージングが目指せます。
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3.導入前に知っておくべきデメリットと対策

メリットが多い一方で、注意すべきデメリットも存在します。導入後に想定外の事態とならないよう、リスクと対策を把握しておきましょう。
デメリット1.1名あたりの採用単価は割高になる傾向
新卒エージェントの相場は、文系・理系等の職種により異なりますが、1名あたり80万円〜100万円程度、または初年度理論年収の30〜35%程度が一般的です。
そのため、複数名を採用する場合、新卒紹介エージェントを利用すると、1名あたりの採用単価がやや高くなる傾向があります。
エージェント vs ナビサイト
60万円安い
安くなり始める
圧倒的に有利に
75万円もの差が開く
ナビサイト:1シーズン掲載で150万円(基本企画+オプション等の総額目安)
「何名採用するか」によって、トータルのコストシミュレーションを行うことが重要です。
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エージェント活用を検討する上で、新卒採用にかかる費用の全体像を把握することは不可欠です。こちらの記事では、企業規模別の採用費用相場から、コスト削減の具体的な方法、成功企業の事例まで詳しく解説しています。
デメリット2.ミスマッチが出やすい
書類選考や一次面接をエージェントに委託する場合、求める人物像が十分に伝わっていないと、ミスマッチが増えるリスクがあります。
最初に必須スキルや適性条件を明確にするだけでなく、紹介された学生が不採用だった場合には、フィードバックを適切に伝えることも重要です。
- なぜ不採用なのか
- どのスキルが不足していたか
- カルチャーのどこが合わなかったのか
次回以降のマッチング精度を向上させます。
■採用ミスマッチを防ぐために
新卒エージェントを活用する際、最も避けたいのが採用ミスマッチです。カラフルエージェント ドライバーでは、貴社の企業文化や求める人物像を丁寧にヒアリングし、ミスマッチのない採用を実現します。面接調整や条件交渉も代行するため、採用担当者様の負担を大幅に軽減できます。
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エージェントとの連携をスムーズにするには、自社の求める人物像を明確に言語化することが求められます。こちらの記事では、採用ペルソナの作り方を7つのステップで詳しく解説し、具体的な設計方法から活用方法まで紹介しています。
デメリット3.自社に採用ノウハウが蓄積されない
新卒採用をエージェント任せにしていると、自社にノウハウが蓄積されず、属人化が進んでしまいます。
エージェントを下請け業者ではなく、「自社の人事部の拡張機能」と考え活用してください。 定期的に打ち合わせを行い、市場の動向や学生の反応について情報交換を行うことで、自社だけでは得られない市場データを手に入れることができるのです。
■採用ノウハウを蓄積しながら即戦力を確保
カラフルエージェント ドライバーでは、単なる人材紹介にとどまらず、貴社の採用力向上をサポートします。市場動向の共有や採用要件の言語化支援など、パートナーとして伴走します。エージェント活用を通じて、社内に採用ノウハウを蓄積しましょう。
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4.失敗しない新卒エージェントの選び方・活用ポイント

新卒エージェント導入の成否は、契約する会社選びと運用方法によって大きく左右されます。ここでは、ミスマッチを防ぎ、採用成功率を高めるための具体的なポイントを解説します。
「総合型」と「特化型」をターゲットに合わせて使い分ける
新卒紹介エージェントは、大きく分けて「総合型」と「特化型」の2種類が存在します。自社が採用したい学生層に合わせて、適切なサービスを選定することが第一歩です 。
総合型
大手・幅広い属性
登録学生数が圧倒的に多く、文系・理系問わず幅広い属性の学生にアプローチが可能。大手企業が運営していることが多いのが特徴です。
特化型
理系・技術職・地方など
「理系」「エンジニア」「体育会系」「地方学生」など、特定の属性に絞って集客を行っています。ターゲットが明確な場合に有利です。
例えば、専門的なスキルを要するエンジニア採用において、文系学生がメインの総合型エージェントを利用しても、条件に合致する紹介は期待できません 。採用ターゲットが明確な場合は、その領域に強い特化型エージェントの利用、あるいは総合型との併用が効果的です。
「丸投げ」はNG!求める人物像(ペルソナ)を詳細に共有する
エージェントは採用のプロですが、社内の人間ではありません。「良い人がいれば紹介してください」といった曖昧な依頼では、ミスマッチが発生する原因となります 。
紹介の精度を高めるためには、自社の「求める人物像(ペルソナ)」を明確に言語化し、エージェントと共有する必要があります 。具体的には以下の項目を整理して伝えましょう。
- 必須スキルと歓迎スキル
- 組織風土やカルチャーへの適性
- 活躍している既存社員の特徴や性格、など
「質が担保されている」強みを活かし、選考フローを短縮する
ナビサイト等の一般的な公募では、多数の応募者から自社に合う学生を見極めるために「書類選考」が欠かせません。しかし、エージェント紹介の学生は、プロの視点で既にスクリーニングが済んでいる状態です。
この「質の担保」というメリットを活かして、エージェント専用のスピードフローを用意しましょう。
- エージェント経由であれば書類選考を免除していきなり面接
- 紹介から3日以内に必ず面接を設定
- 一次面接から社長や決裁権者が担当する、など
学生は、他社の選考も並行して進めているケースがほとんどです。そのため、他社が書類選考に時間をかけている間に接点を持つことができれば、優秀な人材を早期に確保できる確率が高まるのです。
5.よくある質問(Q&A)

新卒エージェントの利用に関して、よくある質問をまとめました。
Q.料金が発生するのはどのタイミングですか?
A. 一般的には、学生が「入社」した時点、または「内定を承諾」した時点で発生します。
万が一、入社直後に早期退職してしまった場合には、手数料の一部を返金する「返金規定」を設けているエージェントが一般的です。

契約内容により免責期間や返金率は異なるため、契約締結前の重要事項説明書等を必ずご確認ください。
Q.理系やエンジニアなど、特定の学生だけ紹介してもらえますか?
A.可能です。
総合型のエージェントだけでなく、「理系特化」「体育会系特化」「エンジニア特化」など、特定の属性に強みを持つエージェントも多数存在します。専門職の採用に課題がある場合は、特化型のエージェントを併用すると効果的です。

特にエンジニア採用では、技術理解のあるアドバイザーの存在がマッチング精度を左右します。
Q.地方の中小企業でも紹介してもらえますか?
A.紹介可能です。
ただし、エージェントによっては対応エリアが限定されている場合もあるため、必ず事前に確認しましょう。

全国展開している大手エージェントや、その地域に根ざした地場のエージェントを選ぶのがポイントです。
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新卒採用を成功させるためには、エージェント活用だけでなく、採用戦略全体を見直すことも重要です。こちらの記事では、新卒採用の基礎知識から戦略立案、選考プロセス、育成計画まで、採用担当者が押さえるべき7つの実践ポイントを網羅的に解説しています。
6.主体的な運用で新卒エージェントの活用を成功させる
新卒エージェントの導入メリットは、単なる「人手不足の解消」にとどまりません。第三者の視点を取り入れることで、自社の魅力や求める人物像が言語化され、結果として組織全体の採用力が強化されることにあります。
コストや属人化のリスクは、主体的な関わりと適切なフィードバックによって十分にコントロール可能です。
「待ち」の姿勢から脱却し、エージェントという武器を戦略的に使いこなすことで、効率的かつ納得のいく採用活動を実現してください。
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カラフルエージェント ドライバーは、運送・物流業界における業界特有の課題を理解し、新卒採用をサポートします。完全成功報酬型なので、まずはお気軽にご相談ください。貴社の採用課題解決に向けて、最適なプランをご提案いたします。
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