人手不足が加速する中、「採用代行は費用が不透明で予算を立てにくい」「派遣社員とアウトソーシング、どちらを選ぶべきか分からない」といった悩みを抱える企業が増えています。
しかし、採用手法を単純に「金額」だけで判断することにはリスクがあります。自社の採用課題に合わないプランを選択すると、結果的にコストが割高になったり、十分な採用成果が得られなかったりする可能性があるのです。
本記事では、厚生労働省の統計や各種市場調査といった客観的なデータをもとに、採用代行の適正な費用相場と、自社に最適なプランを選ぶための判断基準をわかりやすく解説します。
- 3つの料金体系別(固定・従量・成果報酬)の適正な費用相場
- 「自社採用 vs 派遣 vs RPO」どれが最もコスパが良いかの検証
- 料金が明確で比較しやすい、おすすめの採用代行サービス5選
1.採用代行(RPO)の費用相場と3つの料金体系

採用代行の料金システムは、大きく分けて3つのパターンがあります。それぞれの相場と特徴を理解することで、自社の予算に合ったプランが見えてきます。
月額固定型(相場:10万円~80万円/月)
毎月決まった金額を支払う「サブスクリプション型」です。一般的には月額20万円~40万円程度のプランが多く、採用計画の立案からスカウト配信、日程調整まで、あらかじめ決められた範囲の業務をトータルで依頼できます。
最大のメリットは、採用人数が増えても追加費用が発生しにくく、予算管理が容易な点です。

年間を通じて継続的に採用活動を行う企業や、複数職種を同時募集する企業に適しています。
従量課金型(相場:数千円~/件)
「スカウトメール1通配信につき〇〇円」「面接1回につき〇〇円」といったように、作業した分だけ費用が発生する仕組みです。
必要な業務だけをスポットで依頼できるため、無駄なコストを抑えられます。

応募者が予想以上に増えた場合や、採用活動が長期化した場合には、割高になるリスクがあるため注意が必要です。
成果報酬型(相場:理論年収の20%~35%)
採用が決定した時点で初めて費用が発生するタイプです。費用感は理論年収の20%〜35%、または1名採用につき60万円〜120万円といった固定額設定が一般的です。
初期費用を抑えられるため、「どうしても採用できない場合のリスクを避けたい」という企業には安心ですが、採用難易度が高い職種の場合、トータルの支払額は他のプランより高額になる傾向があります。

人材紹介に近いモデルですが、RPOの場合は「採用業務の実働」も代行してくれる点が異なります。
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採用費用の内訳や削減方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。成功企業が実践するコスト削減術や、企業規模別の費用分析を通じて、効率的な予算配分のヒントが得られます。
2.【業務別】採用代行の詳しい費用内訳・単価

「見積もりをとったけれど、この金額が妥当かわからない」という場合のために、業務ごとの細かい単価相場を整理しました。適正価格を判断する基準として参考にしてください。
スカウト代行・母集団形成の単価
スカウトメールの配信代行
1通あたり800円~2,000円程度が相場
ダイレクトリクルーティングが主流となる中、最も依頼が多いのがスカウト業務です。あわせて、母集団形成を強化する目的で、以下のような業務を依頼するケースも増えています。これらの業務を外注した場合の費用相場は、次の通りです。
- 反応率を高めるための「スカウト文面の作成」
⇒別途1通あたり5,000円~数万円 - 求人原稿の作成
⇒1本あたり5万円~10万円程度
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ダイレクトリクルーティングの導入を検討されている方には、基礎知識から実践的な運用方法まで網羅したこちらの記事がおすすめです。スカウト代行を効果的に活用するためのサービス選びのポイントや、採用成功率を高めるノウハウを詳しく解説しています。
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面接代行・日程調整の単価
日程調整やメール対応のみ
月額5万円~10万円程度
または1件あたり1,000円~2,000円程度
人事業務の中で最も工数を取られるのが、候補者との連絡や日程調整です。日程調整やメール対応といった事務作業に加え、プロの面接官による「面接代行」を依頼する場合は、1時間あたり1万円~2万円程度が相場となります。
土日や夜間の対応を依頼できるサービスもあり、面接設定率の向上が期待できます。
採用戦略・コンサルティングの単価
コンサルティング・クリエイティブ領域
採用計画の立案:月額20万円~50万円程度
採用活動の根幹となる「誰を、いつまでに、どのような手法で採用するか」という戦略立案は、高度な知見を要するため、一般的な作業代行と比較して単価が高めに設定される傾向があります。
これらは一見高額に見えますが、初期段階でターゲットに響く訴求を設計することでミスマッチを防ぎ、結果として採用単価(CPA)を抑制する効果が期待できます。
3.自社採用・派遣・RPOのコスト比較【費用対効果の検証】

「採用代行は高い」と感じる場合もあるかもしれませんが、内部人件費や派遣コストと比較すると、経済合理性が高いケースが多くあります。公的なデータを基に検証します。
派遣社員に依頼する場合との比較
例えば、採用事務を任せるために派遣社員を1名雇った場合を見ていきましょう。厚生労働省のデータによると、令和5年度の一般事務派遣料金(8時間換算)は平均17,578円でした。これを月20日稼働で計算すると、月額約35万円のコストがかかる計算になります。
一方、RPOの月額固定プラン(ライト)であれば、月額20万円~30万円程度で依頼できるケースも少なくありません。
参照:厚生労働省「令和5年度 労働者派遣事業報告書の集計結果」
自社で採用担当を採用する場合との比較
では、自社で正社員の採用担当者を1名雇った場合はどうでしょうか。
■正社員1名にかかる費用
- 給与
- 社会保険料(給与の約15%)
- 賞与
- 採用コスト
- 教育コストなど
⇒年収500万円の社員であれば、会社負担は年間約600万円以上に
RPOであれば、必要な時期だけリソースを確保でき、解約も可能です。「固定費」を「変動費」化できることは、経営戦略上も大きなメリットとなります。
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採用代行(RPO)サービスの詳細な比較をお探しなら、こちらの記事が参考になります。ドライバー採用に特化した14社のサービスについて、仕組みや活用法、成功事例まで詳しく解説しています。
4.費用を安く抑えるためのポイントと変動要因

限られた予算の中でRPOを最大限に活用するためには、「何をどこまで任せるか」という線引きが重要です。費用を抑えるためのコツを3つ紹介します。
POINT1|「コア業務」と「ノンコア業務」を切り分ける
すべての業務を委託すると、当然費用は高くなります。「面接や合否判断(コア業務)」は自社で行い、「スカウト配信や日程調整(ノンコア業務)」だけをアウトソーシングすることで、費用を大幅に圧縮できます。
ノンコア業務(事務作業)
会社説明会の運営
エントリーシートの管理
面接の日程調整、など
コア業務
採用戦略の立案
求める人物像の策定
母集団形成のためのスカウト送信
一次面接の代行、など
自社のリソースがどこで逼迫しているのかを分析し、ボトルネックとなっている部分だけを切り出して依頼するのが賢い活用法です。
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POINT2|採用難易度とボリュームによる調整
採用難易度が高いエンジニアや専門職の採用では、専門知識を持つリクルーターが必要となるため、単価が高くなる傾向があります。
一方で、アルバイト採用や新卒採用のように、プロセスがある程度定型化されており、かつボリュームが多い採用の場合は、ボリュームディスカウントが適用されることも珍しくありません。まずは見積もり時に相談してみることが推奨されます。
POINT3|マニュアル整備と契約期間
業務マニュアルやスカウト文面のテンプレートがすでに自社にある場合、初期費用を安く抑えられる可能性があります。
また、3ヶ月や6ヶ月といった長期契約を結ぶことで、月額費用が割引になるベンダーも多く存在します。通年採用や複数名の継続的な採用の場合は、単発の依頼よりも中長期的なパートナーシップを前提とした方が、結果的にコストメリットが出やすくなります。
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ドライバー採用戦略については、こちらの記事をご覧ください。運送業界のドライバー不足の実態と採用成功のための具体的な戦略、専門サービスの活用法まで網羅的に解説しています。
5.代表的な採用代行サービスの料金比較
数あるサービスの中から、料金体系が公開されており、比較検討しやすい主要な5社を厳選して紹介します。
| まるごと人事 | 月額45万円(固定) | ベンチャー特化で料金体系がシンプル。追加料金なし。 |
| CASTER BIZ recruiting | 月額19.5万円~ | 3名体制のチームで支援。実務だけでなく採用広報も対応。 |
| doda採用代行 | 要問い合わせ(個別見積もり) | 業界最大手のノウハウとデータベースを活用した大規模支援。 |
| HELP YOU | 月額10万円~(固定) | 採用だけでなく経理や総務などバックオフィス全般を依頼可。 |
| エスプールリンク | 従量課金(面接設定件数など) | 応募受付と面接設定に特化。夜間・休日対応も可能。 |
まるごと人事

画像:「まるごと人事」公式サイトより引用
ベンチャー・成長企業に特化した、月額制の採用代行サービスです。料金プランが非常にシンプルでわかりやすく、追加料金が発生しないため、予算管理がしやすいのが特徴です。
【POINT】
- 月額45万円(通常)で採用業務を丸ごと依頼可能
- 最短1ヶ月からの契約が可能で柔軟性が高い
- ベンチャー採用のノウハウが豊富

■こんな企業におすすめ
急成長中で採用担当者が足りないベンチャー企業や、スピーディーに採用体制を立ち上げたい企業。
CASTER BIZ recruiting

画像:「CASTER BIZ recruiting」公式サイトより引用
オンラインアシスタントのパイオニアであるキャスター社が運営する採用代行です。リクルーター、ライター、アシスタントの3名体制でチームを組み、採用活動を強力にバックアップします。
【POINT】
- 月額36万円~のプランで専門チームが支援
- 750社以上の導入実績に基づく豊富なデータ
- 「求人原稿作成」や「スカウト」など実務に強い

■こんな企業におすすめ
採用担当者が足りず手が回っていない企業や、プロの知見を取り入れて採用プロセスを改善したい企業。
doda採用代行

画像:「doda採用代行」公式サイトより引用
人材業界大手のパーソルキャリアが運営する採用代行ベンダーです。大手ならではの圧倒的なデータベースと、長年培った採用ノウハウが強みです。
【POINT】
- 個別見積もり(ニーズに合わせた柔軟な設計)
- 大規模採用や複雑な採用課題にも対応可能
- dodaの転職者データベースを最大限に活用

■こんな企業におすすめ
新卒・中途を問わず大量採用を行う大手企業や、セキュリティやコンプライアンスを重視する企業。
■特化型の採用代行もおすすめ
業界や職種に特化した採用代行サービスを選ぶことで、より効果的な採用が可能になります。カラフルエージェント ドライバーは運送業界に特化し、有資格者を即日紹介。紹介フィーは調整可能で、予算に応じた柔軟な採用を実現します。
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HELP YOU

画像:「HELP YOU」公式サイトより引用
さまざまなバックオフィス業務を依頼できるオンラインアウトソーシングサービスです。その一環として、採用アシスタント業務も依頼可能です。
【POINT】
- 月額10万円~と非常にリーズナブル
- 採用だけでなく、総務や経理なども併せて依頼可
- 専属ディレクターが窓口となり品質を管理

■こんな企業におすすめ
採用業務だけでなく、バックオフィス全般の人手不足を解消したい中小企業やスタートアップ。
エスプールリンク

画像:「エスプールリンク」公式サイトより引用
応募受付や面接設定に特化したサービスを展開するベンダーです。成果報酬的な課金モデルなど、ユニークなプランがあるのが魅力です。
【POINT】
- 応募受付や面接設定に特化した効率化が得意
- 「面接設定件数」などに応じた従量課金プランあり
- アルバイト・パート採用の効率化に強み

■こんな企業におすすめ
応募者数が多く対応に追われている企業や、店舗展開をしておりアルバイト採用が頻繁に発生する企業。
▼あわせて読みたい
こちらの記事では、ハローワークの基本情報と求人掲載の手順、メリットについて詳しく解説しています。費用対効果が大きい採用方法として、採用代行と併用することでさらに効率的な採用活動が実現できます。
6.失敗しない採用代行会社の選び方と注意点

「安かったから頼んだけれど、結局成果が出なかった」という失敗を防ぐために、契約前に必ず確認すべきポイントを2つ紹介します。
見積もりの透明性と内訳の確認
見積書に「採用代行一式」としか書かれていない場合は注意が必要です。以下のように、具体的な業務範囲と内訳を確認しましょう。
- スカウトは何通まで配信してくれるのか
- 求人原稿の修正は何度でも無料か
- 定例ミーティングは含まれているのか、など
契約期間の縛りや、解約時の違約金の有無などについても、事前に確認しておくことがトラブル防止に繋がります。
セキュリティ体制と得意領域の実績
採用活動では、応募者の個人情報を扱います。安さだけでなく、PマークやISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)を取得しているかなど、セキュリティ体制が万全な企業を選ぶことが重要です。

RPO業者がさらに別の業者へ再委託するケースもあるため、「再委託の有無と管理体制」についても確認しましょう。
また、自社と同じ業界や職種での支援実績があるかどうかも重要な判断基準です。「導入事例」を確認し、自社に近い成功事例があるかをチェックすることをおすすめします。
7.採用代行の費用に関するよくある質問(Q&A)

いざ契約となると「初期費用」や「契約期間」など、運用面の細かなルールが気になるものです。ここでは、導入を検討する際によく寄せられる疑問にお答えします。
Q. 初期費用はかかりますか?
A. サービスによりますが、10万円~30万円程度の初期費用がかかる場合があります。
これは、採用要件のすり合わせや、システムの設定、マニュアル作成などに充てられます。初期費用無料のキャンペーンを行っている会社や、長期契約で無料になるケースもあるため、確認が必要です。
Q. 最低契約期間はありますか?
A. 最低契約期間が設定されているのが一般的です。
採用活動は成果が出るまでに一定の時間がかかるため、「3ヶ月」や「6ヶ月」を最低契約期間としている会社が多いです。ただし、1ヶ月単位で更新できる柔軟なサービスも増えています。
Q. 途中でプランの変更は可能ですか?
A. 月ごとでプラン変更が可能なケースが多いです。
「採用強化月間だけ上位プランにしてスカウト数を増やす」「閑散期はライトプランに落としてコストを抑える」といった運用ができる会社を選ぶと、無駄なコストを削減できます。
■質の高いドライバー採用を実現
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8.採用代行(RPO)を費用だけで判断しないための考え方
採用代行(RPO)は、月額10万円台から利用できるサービスもあり、手軽さや利便性から中小企業でも導入が進んでいます。導入の際は、金額だけで判断するのではなく、「採用担当者の工数削減」や「機会損失の防止」といった観点から、投資対効果(ROI)を踏まえて検討しましょう。
まず自社の採用課題(母集団不足、マンパワー不足、ノウハウ不足など)を整理し、それに対応できる複数社から見積もりを取得したうえで、内容を比較検討することが有効です。
プロの力を適切に活用することで、採用活動をより戦略的に進められるのです。