トラックドライバーの人材不足が深刻化する中、効率的な採用活動がますます重要になっています。
本記事では、トラックドライバー採用に特化した転職サイトの活用方法と、おすすめの10サイトを紹介します。
各サイトの特徴や料金体系、さらには求人情報の効果的な掲載ポイントまで詳しく解説。採用担当者の皆様に、最適な人材獲得の戦略立案に役立つ情報をお届けします。
- トラックドライバーに特化した転職サイトの活用メリット
- 転職サイトに掲載する求人情報で押さえるべき重要ポイント
- トラックドライバー特化の転職サイトのサービスの種類・特徴など
1.トラックドライバー特化の転職サイトに掲載するメリット
近年、ドライバーの求職者数は減少傾向にあります。
ドライバー不足の課題が年々深刻化していく中で、企業は競争力を維持するために、効率よく採用活動を進めていかなければなりません。
ドライバー職に特化した転職サイトを活用すれば、幅広いユーザーに向けて自社の魅力をアピールできるため、採用活動の効率化が実現します。
効率よく求職者にアプローチできる
最近では、求職者の大半がインターネットを利用して求人情報をチェックするようになりました。
職種に特化した求人サイトを利用することで、ドライバー職を探す多くの閲覧者に対して、自社の存在を効率よくアピールできるため、応募率のアップが見込めるようになります。
ターゲットを細かく設定できる
採用活動では、求職者と企業がそれぞれ何を求めているのかを明らかにして、ミスマッチを防ぐことも重要です。
多くの転職サイトでは、求職者の年齢や経験など、企業が必要とする人材の条件を細かく設定できるようになっています。
採用ターゲットを明確にして、より具体的な設定を行うことで、応募率やマッチング率のアップが期待できます。
複数の年代をターゲットにする場合は、ターゲット別に原稿を作成して掲載すると効果的です。
例えば、20代のターゲットには「高収入」などをキーワードに原稿を作成し、30代~40代には「福利厚生」「働きやすさ」などのキーワードで作成するなどの方法が考えられます。
2.おすすめトラックドライバー転職サイト10選
転職サイトによって、サービスの特徴や強みは異なります。
素早く情報を掲載してくれるサイトや、詳細な情報を掲載できるサイトなど、その特徴はさまざまです。
また、コストが発生するシステムもサイトによって変わるため、自社の状況に適したサイトを見極めるようにしましょう。
ここでは、おすすめのトラックドライバー転職サイトを10サービス、ご紹介します。
1. ドライバーズワーク
ドライバーズワークは、トラックドライバー・タクシードライバーに特化した転職サイトです。
専任のキャリアアドバイザー制度の採用により、求職者の希望を詳しくヒアリングしたうえで最適なマッチングを実現させています。
入社までのサポートだけでなく、採用後のサポートにも力を入れているなど、入社後の定着率の高さにも定評があります。
さらに、継続的な求人広告のサポート、人材紹介サービスや自社採用専門のWEBサイトの作成など、求人に関するトータル的なサポートを提供しているサイトです。
運営会社 | 株式会社ミライユ |
求人数 | 489件(2024年10月時点) |
掲載費用 | 要問い合わせ |
2. 運転ドットコム
東証スタンダードグループ上場のグループ企業が運営する転職サイト「運転ドットコム」は、ベテランのドライバーから未経験者まで、幅広い求職者に向けて、情報を発信しているサイトです。
企業の情報をわかりやすく掲載することで応募者の理解を深め、ミスマッチの低減につなげています。
掲載期間は、3カ月・半年・1年から選択でき、費用やスピード感を重視したライトプランや求職者に最もアピールできるプレミアムプランなど、4つのプランが用意されています。
サイト上では、閲覧数や応募者数を確認することも可能です。文字数の制限がないため自社の魅力を伝えやすく、掲載契約期間中は何度でも原稿を修正できます。
運営会社 | 株式会社ジャパン・リリーフ |
求人数 | 591件(2024年10月時点) |
掲載費用 | 要問い合わせ |
3. プレックスジョブ
トラックドライバーをはじめ、物流全般や建築、技術職などに特化した求人情報を掲載しているサイトです。
転職のプロ「プレックスジョブエージェント」が、求職者と企業のコミュニケーションをサポートしてくれるため、自社に適した人材を獲得しやすくなっています。
採用後は、定着率アップに向けたサポートも実施してくれます。求人掲載費用は完全無料となっており、採用が成立したら費用が発生する成功報酬が採用されているので、採用活動におけるコストの負担を低減できるのもポイントです。
運営会社 | 株式会社プレックス |
求人数 | 2万1,998件(2024年10月時点) |
掲載費用 | 要問い合わせ |
4. ドラEVER
「ドラEVER」のユーザーは、20代~40代が中心です。
サイトを訪れるユーザーの約70%が現役のドライバーなので、即戦力となる人材を求める企業に適しています。
会員数が12万人以上におよぶため、多くのドライバー求職者に効率よくアプローチできます。また、スカウトサービスも利用できるため、積極的に自社をアピールできるのも魅力です。
オプションサービスを利用すれば、PR動画の制作を請け負ってくれるほか、SNSを活用した求人にも対応しているため大きな訴求効果が期待できます。
履歴書作成機能によるペーパレス化によって、面接の効率化を図ることも可能です。
運営会社 | 株式会社ドラEVER |
求人数 | 2万8,502件(2024年10月時点) |
掲載費用 | 月間掲載費用4万4,000円~ |
5. ドラピタ
検索エンジンでヒットすることを徹底した広告戦略を実施する「ドラピタ」は、掲載費用を抑えてドライバー経験者を集めたいという企業に適しています。
サイトのユーザーは、ドライバー案件に特化した職種を軸に、経験・資格・輸送品目などの希望条件を加えて検索できるので、マッチングが実現しやすいのもポイントです。
閲覧者の年齢層は、25歳~44歳が全体の70%近くを占め、中型免許所有者が73%、大型免許所有者が50%になっているので、即戦力になる人材が見つかりやすく、育成コストの削減が実現しやすくなっています。
運営会社 | 株式会社オーサムエージェント |
求人数 | 3,103件(2024年10月時点) |
掲載費用 | ※シンプルスタイル掲載費用10万円~/月 ※ハイブリッドスタイル掲載費用5万円~/月 採用課金8万円~/1採用 |
6. トラックマンジョブ
申込みから掲載まで最短3営業日という、スピード掲載が可能なサイトです。
応募者の約80%が経験者となっているため、即戦力の獲得も期待できます。募集地域は関東の首都圏を中心に関西圏、中部、九州など、全国が対象です。
また、大型・中型などの車種、近距離から遠距離、正社員やアルバイトなど、求職者のニーズにあわせた検索方法を採用することで、求職者とのマッチングミスが起こりにくくなっています。
運営会社 | 株式会社foredge |
求人数 | 929件(2024年10月時点) |
掲載費用 | ※1カ月プラン50万円 ※年間プラン3万5,000円/月 |
7. ブルル
「ブルル」は、最短で翌日から掲載可能というスピーディな対応が魅力的なサイトです。
ログイン用パスワードを発行してもらったのちに、自社で求人情報を入力するだけというシンプルな手順で求人情報を掲載できます。
1契約で拠点数・職種数に制限なく掲載できるため、拠点数の多い企業でも、コストを抑えながらも積極的に採用活動を展開できます。
情報を公開してから原稿を何度でも修正できるのも特筆すべき点です。
運営会社 | 物流企画サポート株式会社 |
求人数 | 8,033件 |
掲載費用 | 16万5,000円/3カ月 (拠点数・職種数に制限なし) |
8. トラはた
ドライバーだけでなく、倉庫作業や内勤事務、運行管理者、整備士など物流の求人を総合的に扱っているのが「トラはた」の特徴です。
無料のコールセンター代行、SNS・LINE代行サービスが含まれており、採用専門オペレーターが求職者の質問に対応してくれるなど、機会損失を低減するためのさまざまな対策が講じられています。
掲載管理や応募者の管理は自社で行うシステムになっているので、管理できるため、スピーディな採用が実現します。
運営会社 | トランコム株式会社 |
求人数 | 303件 |
掲載費用 | 1万円~/月 (トランコム輸送マッチングサービスの利用がない場合は3万円) |
9. シン・ノルワークス
全国のドライバーを対象にした求人サイトです。求職者は、免許や車種などの細かい条件を設定することで、求職者に適した応募先を見つけられるようになっています。
全国の流通関係企業8,000社との取引実績があり、毎月約3万2,000人が同サイトを閲覧しています。
原稿の掲載は無料で行えるほか、スカウトメールの配信を無料で代行してくれるなど、面接実施率と定着率の向上に向けて多様なサポートを提供しているのが特徴です。
運営会社 | 株式会社ULU シン・ノルワークス運営事務局 |
求人数 | 954件 |
掲載費用 | 無料 |
10. クロスワーク
X Mile株式会社が運営している「クロスワーク」は、ドライバーだけでなく、建設業や製造業、警備員など総合的な求人を行っているサイトです。
ドライバー職だけでも、大型トラック・バス・ルート配送など、30種に分類されており、求職者は自身の条件に合う応募先をスムーズに探せるようになっています。
登録しているユーザーの割合は、20代~30代の若手と40代の中堅が約70%を占めています。
スカウト機能の搭載により、自社の条件にマッチした人材に効率よくアピールできるのもポイントです。
運営会社 | X Mile株式会社 |
求人数 | 登録者数月間10,000件以上 |
掲載費用 | 掲載無料 (採用単価3万円~/1人) |
▼合わせて読みたい
トラックドライバーの派遣採用をお考えの方は以下の記事をお読みください。トラックドライバー派遣を活用するメリット、ドライバー派遣会社の選定ポイント、ドライバー派遣を活用する際の注意点など、ご紹介しています。
3.転職サイト・求人広告を活用した際の、ドライバー採用にかかる費用感
実際の費用は求人方法により異なりますが、一般的な転職サイト・求人広告を活用した際の採用単価は、30万円~50万円程度とされています。
内訳は、転職サイトなどの掲載費用、入社してからの教育・研修にかかるコスト、また、万が一早期退職してしまった際の再募集の備えなどが想定されます。
企業が採用活動を行ううえで、コストの削減や費用対効果のベストなバランスを考えることは非常に重要です。ひと口にドライバーと言っても、必要な免許や資格は業務の内容で異なります。
そのため、十分な情報が応募者に届いておらず、面接時にミスマッチが発覚するといったケースも珍しくありません。
ムダなコストを削減するためにも、トラックドライバーに特化した転職サイトを活用し、採用活動の効率化を実現させましょう。
4.ドライバー特化の転職サイトに記載するとよいポイント
トラックドライバー転職サイトに掲載する原稿を作成するときは、給料や休日に関する記載だけでなく、自社の社風を伝えたり企業が描く将来のビジョンを示したりすることも重要です。
給料の情報を細かく記載
運送業界に限らず、求職者の多くは給料に注目しています。
そのため、基本給や手当など、給料の情報はできるだけ細部にわたって公開し、採用後にどれほど収入が得られるのかイメージしてもらうことが大切です。
例えば、勤務実績や経験を例に挙げ、自社で実際にどれほどの給料が支払っているのか、具体的な金額を提示するとわかりやすく伝えられます。
休日や労働時間についてしっかり記載する
休日や労働時間の記載も大きなポイントです。
ドライバーの2024年問題が注目される中で、求職者自身が労働時間について不安を抱いているケースも十分に考えられます。
休職者の不安を払しょくできるよう、休日出勤や残業時間に関する情報は必ず公開するようにしましょう。基本的な1日のスケジュールについて、転職サイト内で公開するのも有効な方法です。
未経験者も女性も積極的に採用することを記載する
自社の募集方針によりますが、未経験者や女性も安心して働ける職場であることや、積極的に採用していることをアピールするのも大切なことです。
異業種からの転職や女性ドライバーを歓迎することにより、人手不足の解消が期待できるはずです。
その場合、研修制度の説明や女性用のトイレや更衣室に関する情報も記載しておくと、応募率のアップが期待できます。
自社ならではのアピールポイントを押し出す
トラックドライバーの中にもさまざまな職種があります。
自社ではどのような業務を行っていて、どのような人材を求めているか、明確に記載することが大切です。
また、自社で採用されれば、どのようにステップアップできるのか、将来的な年収はどうなるのかなど、独自のアピールポイントを併せて記載すると、より応募者数が増加する可能性があります。
5.自社のニーズにあった採用方法を見つけよう
トラックドライバーの採用は、業界の人材不足を背景に重要性を増しています。
本記事で紹介した転職サイトを活用し、自社に最適なプラットフォームを選択することで、効率的な採用活動が可能になります。
求人情報の掲載では、給与や勤務条件の詳細な記載はもちろん、自社の魅力や成長ビジョンも積極的にアピールしましょう。
これらの戦略を組み合わせることで、質の高い人材の獲得と、採用コストの最適化を同時に実現できるはずです。
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ドライバー採用を効果的・効率的に進めていくために、採用管理システム(ATS)やRPO(採用代行)サービスを活用することも一つの方法です。以下の記事で細かくご紹介しておりますので、ご参考になれば幸いです。