2024年の時間外労働規制の施行から1年半が経過しました。多くの建設業の人事・総務担当者にとって、法規制対応が一段落し、安心感を得ている時期かもしれません。しかし、その結果として、勤怠管理が「残業時間を集計するだけ」の形骸化した運用に陥っていないでしょうか。
勤怠データは、単なる労働時間の記録ではなく、「どの現場で、どれだけの収益が生まれているのか」を可視化できる経営資源です。これからの勤怠管理には、法令遵守という“守り”の役割に加え、正確な工数管理によって利益を最大化する“攻め”の視点が求められます。
本記事では、建設業特有の「直行直帰」や「工数管理」といった課題を整理し、利益創出につながる勤怠管理システムの導入戦略を、人事・総務担当者向けにわかりやすく解説します。
- 建設業の勤怠管理における次の課題「工数管理・直行直帰」
- 今、建設業のシステムに求められる5つの必須機能
- 建設業向けのおすすめ勤怠管理システム12選
1.施行から1年半|建設業の勤怠管理における「次の課題」とは?

2024年の残業規制(働き方改革関連法)への対応は、いわばスタートラインです。施行から時間が経った今、多くの企業が新たな3つの課題に直面しています。
参照:厚生労働省「建設業従事者の長時間労働改善に向けたポータルサイト」
課題1:直行直帰・複数現場による「実態の見えない」勤怠
建設業では、朝そのまま現場へ向かい、仕事が終わればそのまま帰宅する「直行直帰」が日常的です。また、一日に複数の現場を移動することも珍しくありません。
この働き方は、事務所でのタイムカード打刻やExcelでの自己申告では、正確な労働時間の実態を把握することが困難です。
課題2:どんぶり勘定になりがちな「現場ごとの工数」
「A現場は利益が出たが、B現場は赤字だった」という結果はわかっても、「なぜそうなったのか」を正確に分析できているでしょうか。
従来の勤怠管理では、総労働時間はわかっても、「どの現場で」「何の作業に」「何時間かかったのか」という工数までを把握するのは困難でした。
これらが原因で、利益を圧迫する「どんぶり勘定」から抜け出せない状態となっています。
課題3:法対応はしたが「管理コストが増大」した
残業規制に対応するため、現場から集めた紙の出勤簿やExcelデータを、人事・総務担当者が手作業で集計・入力しているケースも少なくありません。法遵守のための確認作業や集計作業に膨大な時間がかかり、結果として管理部門の業務負担が増大したという問題です。
現場の効率化を追求するなら、バックオフィスの負担軽減も同時に実現したいところです。

「管理のための管理」から脱し、全体最適を意識した仕組みづくりが重要です。
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建設業における働き方改革の詳細については、こちらの記事で法改正のポイントや対応策を詳しく解説しています。人手不足時代の労務管理戦略にお役立てください。
■建設業の人材課題もワンストップで解決
カラフルスタッフィング建設では、勤怠管理の効率化だけでなく、建設業界特有の人材採用課題にも対応しています。施工管理技士や建設技術者の採用支援、既存社員の定着率向上施策まで、建設業界に精通した専門スタッフが貴社の成長をトータルサポートいたします。
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2.建設業が今、勤怠管理システムに求めるべき「5つの機能」

新たな課題を解決するためには、法律を守る『守り』の機能に留まらず、データを活用して利益を生み出す『攻め』の経営を実現するための機能が不可欠です。
【工数管理】現場別・作業別のリアルタイム工数入力
■工数管理で求められる機能
現場別・作業別の工数を簡単に入力できる機能
どんぶり勘定を脱却し、利益を「見える化」するために欠かせないのが「工数管理」です。作業員がスマートフォンから、「A現場で3時間:基礎工事」「B現場で4時間:内装作業」といった形で、現場で直接入力します。
このデータが蓄積されることで、現場ごとの正確な原価計算が可能になり、次の見積もり精度や人員配置の最適化に直結します。経営判断の質を高めるための「攻め」の機能と言えるでしょう。
【直行直帰】GPS・顔認証によるスマートフォン打刻
■直行直帰に対応する機能
GPSと連動したスマートフォンを活用する打刻機能
「実態の見えない」勤怠を解決するのが、直行直帰機能です。GPSと連動しており、スマートフォンを利用して作業員が出先や現場から打刻すると、その位置情報が自動で記録されます。
これにより、直行直帰であっても「いつ、どこで」勤務を開始・終了したかが客観的に証明され、勤怠の正確性が飛躍的に向上します。これは、従業員を疑うためではなく、公正な労務管理を実現し、従業員を守るためにも重要な機能です。
【操作性】現場の誰もが使いやすい性能
■操作性で求められる性能
直感的に使えてシンプルな操作性(UI/UX)を持つこと
どんなに高機能なシステムも、現場で使われなければ意味がありません。建設現場では、IT機器の操作に不慣れな作業員や、年齢層の高いベテランも多く働いています。そのため、「スマホでタップするだけ」「アイコンが大きく分かりやすい」といった「使いやすさ」が重要です。
導入後に「使い方がわからない」と現場から不満が出て定着しない、という失敗例も少なくないのです。

システム選定時には、必ず無料トライアル等を活用し、現場の作業員から使いやすさの意見を聞きましょう。
【柔軟性】変形労働時間制や複雑なシフトパターンへの対応
■柔軟な対応をかなえる機能
建設業特有の柔軟な勤務形態に対応した機能
建設業は天候や工期によって繁閑の差が激しく、「1年単位の変形労働時間制」を採用している企業も多いでしょう。また、現場ごとに異なる休日設定や、複数の作業班が入り乱れる複雑なシフト編成も求められます。
システム選定時は、こうした建設業特有の柔軟な勤務形態に対応しているシステムを選んでください。自社の就業規則やシフトルールをシステム上で問題なく再現できるか、事前にしっかりと確認しましょう。
【前提条件】36協定・残業アラート機能
■前提条件として求める機能
2024年問題などの法令遵守に対応した機能
時間外労働の上限規制(36協定)を遵守するため、設定した残業時間を超えそうな従業員やその上長に対し、自動でアラート(警告)を出す機能は必須です。これにより、残業が上限を超える前に現場での業務調整を促すことができます。
法律違反のリスクを未然に防ぎ、人事・総務担当者が毎月残業時間をチェックする作業から解放される、「守り」の管理を自動化するための重要な機能です。
参照:厚生労働省「時間外労働の上限規制 わかりやすい解説」
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36協定の基本知識や上限規制について、より詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。届出書類の作成手順まで解説しています。
3.【2025年版】建設業におすすめの勤怠管理システム12選
ここからは、建設業の課題解決に強みを持つおすすめの勤怠管理システムを紹介します。
| システム名 | 工数管理 | GPS打刻 | 操作性 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| ジョブカン勤怠管理 | 〇 (オプション) | 〇 | ◎ | 機能の豊富さと低コストを両立 |
| KING OF TIME | 〇 (オプション) | 〇 | ◎ | 導入実績No.1、高い安定性 |
| TeamSpirit | ◎ | 〇 | 〇 | 工数管理と原価管理に強み |
| freee勤怠管理Plus | 〇 | 〇 | ◎ | freee会計との連携が強み |
| ジンジャー勤怠 | 〇 | 〇 | ◎ | 人事DB一元化でバックオフィス効率化 |
| MITERAS勤怠 | 〇 | 〇 | 〇 | PCログ連携で実態把握に強み |
| RecoRu (レコル) | 〇 | 〇 | ◎ | シンプル・低価格、中小企業向け |
| ミナジン勤怠管理 | 〇 | 〇 | 〇 | 建設業特化の機能と手厚いサポート |
| MOT勤怠管理 | 〇 | 〇 | ◎ | 建設業の直行直帰に特化 |
| Touch On Time | △ (簡易) | 〇 | ◎ | 生体認証とGPS打刻の併用 |
| 勤革時 | 〇 (オプション) | 〇 | ◎ | 初期費用0円、LINE打刻も可能 |
| OBC 勤怠管理 (奉行クラウド) | ◎ | 〇 | 〇 | 労務管理の信頼性と拡張性 |
以下で詳しく見ていきましょう。
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建設業の勤怠管理における課題と解決策を、別の視点から解説した記事もご用意しています。GPS打刻や給与計算連携など、現場に最適な選び方が分かります。
■ ジョブカン勤怠管理

画像:「ジョブカン勤怠管理」公式サイトより引用
業界トップクラスの導入実績を誇るシステムです。GPS打刻や工数管理(オプション)にも対応し、建設業の複雑なニーズにも低コストで応えます。シンプルな操作画面で、ITが苦手な現場でも導入が進めやすいと好評です。
【ポイント】
- 必要な機能だけを選べる低価格な料金体系(1機能200円~/月)
- スマホ、ICカード、LINEなど多彩な打刻方法に対応
- 工数管理機能(オプション)で現場ごとの作業時間を集計可能
こんな企業におすすめ
まずは低コストで勤怠管理のデジタル化を始めたいという中小規模の建設会社におすすめです。
■ KING OF TIME (キングオブタイム)

画像:「 KING OF TIME (キングオブタイム)」公式サイトより引用
導入企業数・利用ID数ともにNo.1(※富士キメラ総研調べ)の実績を持つ、信頼性の高いクラウド勤怠管理システムです。長年の運用実績に裏打ちされた安定性と、建設業の変形労働時間制にも対応できるきめ細かな設定が強みです。
【ポイント】
- 圧倒的な導入実績とシステムの安定性
- GPS打刻や工数管理など、建設業に必要な機能を網羅
- 1年単位の変形労働時間制など複雑な勤怠ルールにも柔軟に対応
こんな企業におすすめ
すでに従業員数が多く、複雑な就業規則を運用している中堅規模以上の建設会社に最適です。
■ TeamSpirit (チームスピリット)

画像:「 TeamSpirit (チームスピリット)」公式サイトより引用
勤怠管理だけでなく、工数管理、経費精算、電子稟議までを一体化したシステムです。勤怠打刻と同時に「どのプロジェクト(現場)で」「何の作業を」したかを記録できる「工数管理」機能が好評です。
【ポイント】
- 勤怠管理と工数管理が完全に一体化し、正確な原価把握が可能
- プロジェクト(現場)別の損益をリアルタイムで可視化
- 経費精算などバックオフィス業務もまとめて効率化できる
こんな企業におすすめ
工数管理を最重要課題と捉え、利益創出(攻めの管理)を目指す企業に最適です。
■システム導入と合わせて人材確保も強化しませんか
勤怠管理システムの導入により業務効率が向上しても、肝心の人材が不足していては意味がありません。カラフルスタッフィング建設では、建設業界の人手不足解消に向けた採用戦略の立案から実行まで、きめ細やかな支援を提供しています。優秀な施工管理者や技術者の確保でお悩みの企業様は、ぜひご相談ください。
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■ freee勤怠管理Plus

画像:「freee勤怠管理Plus」公式サイトより引用
「freee会計」や「freee人事労務」とのシームレスな連携が最大の強みです。勤怠データをワンクリックで給与計算や会計処理に反映でき、バックオフィス業務全体の大幅な効率化を実現します。
【ポイント】
- freee会計・人事労務とのシームレスなデータ連携
- スマホアプリのUIが直感的で、現場でも使いやすい
- GPS打刻やプロジェクト別(現場別)の工数管理も可能
こんな企業におすすめ
すでに「freee会計」を利用している、または導入を検討している企業におすすめです。
■ ジンジャー勤怠

画像:「ジンジャー勤怠」公式サイトより引用
ジンジャーシリーズは、勤怠管理、人事管理、給与計算などのデータを「人事データベース」で一元管理できる点が特徴です。データが自動連携されるため、入社手続きや年末調整なども含めた人事労務全体の効率化が図れます。
【ポイント】
- 人事データを一元管理し、複数のシステム間での二重入力を撤廃
- 直感的で使いやすいインターフェース
- サポート体制が手厚く、導入時の不安を解消できる
こんな企業におすすめ
勤怠管理だけでなく、人事労務全体のデジタル化・効率化をまとめて推進したい企業におすすめです。
■ MITERAS (ミテラス) 勤怠

画像:「MITERAS (ミテラス) 勤怠」公式サイトより引用
PCログ(PCの起動・シャットダウン時間)と勤怠打刻の「客観的記録」を突き合わせることで、サービス残業や隠れ残業を可視化することに強みを持つシステムです。現場作業員だけでなく、デスクワークが多い管理部門や設計部門の正確な労働実態把握にも役立ちます。
【ポイント】
- PCログと打刻時間の乖離を可視化し、隠れ残業を防止
- 勤務実態に基づいたコンプライアンス強化を実現
- GPS打刻で直行直帰にも対応
こんな企業におすすめ
本社・支店のデスクワークも含めた全社的な労働時間の「実態把握」とコンプライアンス遵守を徹底したい企業におすすめです。
■ RecoRu (レコル)

画像:「RecoRu (レコル)」公式サイトより引用
「シンプル・かんたん・低価格」を追求した勤怠管理システムです。機能は工数管理、GPS打刻、残業アラートなど建設業に必要なものを押さえつつ、1ユーザー月額110円(税込)からと非常に安価です。
【ポイント】
- 1人月額110円(税込)という圧倒的な低コスト
- シンプルで誰でも迷わず使える操作画面
- GPS打刻、工数管理、シフト管理など基本機能は網羅
こんな企業におすすめ
コストを最小限に抑えつつ、Excelや紙での管理から脱却したい企業に最適です。
■ ミナジン勤怠管理

画像:「ミナジン勤怠管理」公式サイトより引用
建設業や運輸業など、労務管理が複雑な業種に強みを持つシステムです。36協定の遵守や変形労働時間制への対応はもちろん、導入から運用まで社会保険労務士の知見に基づいた手厚いサポートを受けられるのが魅力です。
【ポイント】
- 社会保険労務士法人が監修・運営する信頼性
- 建設業の複雑な勤怠ルールに精通した導入サポート
- 法改正への迅速かつ的確な対応
こんな企業におすすめ
専門家のサポートを受けながら確実にコンプライアンス体制を構築したい企業に最適です。
■ MOT勤怠管理

画像:「 MOT勤怠管理」公式サイトより引用
建設業や訪問介護など、現場への直行直帰が多い業種に特化した勤怠管理システムです。スマートフォンからのGPS打刻や顔認証打刻に標準対応し、現場作業員が使いやすいシンプルな操作性を追求しています。
【ポイント】
- 建設業の「直行直帰」管理にフォーカスした機能設計
- スマホでのGPS打刻や顔認証による不正防止
- シフト作成・管理機能も標準で利用可能
こんな企業におすすめ
従業員のほとんどが現場作業員で、直行直帰の管理を最優先課題としている企業におすすめです。
■ Touch On Time (タッチオンタイム)

画像:「Touch On Time (タッチオンタイム)」公式サイトより引用
生体認証(指紋・静脈)打刻による「不正打刻防止」に強いこだわりを持つシステムです。直行直帰の現場向けにはスマホでのGPS打刻にも対応しており、事務所勤務者と現場作業員が混在する企業でも柔軟に運用できます。
【ポイント】
- 生体認証による厳格な本人確認と不正打刻防止
- スマホGPS打刻との併用で、あらゆる勤務形態に対応
- 導入企業に合わせた専任のサポート体制
こんな企業におすすめ
事務所・詰所での勤務と、現場への直行直帰が混在している企業に最適です。
■ 勤革時 (きんかくじ)

画像:「勤革時 (きんかくじ)」公式サイトより引用
初期費用0円、月額300円/人で始められる手軽さが魅力のシステムです。GPS打刻や工数管理(オプション)など必要な機能は揃っており、LINEやSlackからの打刻にも対応しているため、現場の作業員が日常的に使うツールで打刻を完結できる利便性があります。
【ポイント】
- 初期費用0円でスモールスタートが可能
- LINEやSlackなど、普段使いのツールで打刻できる
- 工数管理機能で現場ごとのコスト把握にも対応
こんな企業におすすめ
LINEなど、現場の作業員が使い慣れたツールで勤怠管理を完結させたい企業におすすめです。
■ OBC 勤怠管理 (奉行クラウド)

画像:「OBC 勤怠管理 (奉行クラウド)」公式サイトより引用
「勘定奉行」でおなじみのOBCが提供する勤怠管理システムです。給与奉行との連携はもちろん、労務管理のプロフェッショナルとして培ってきたノウハウが詰まっています。企業の成長に合わせて拡張できるスケーラビリティも魅力です。
【ポイント】
- 「奉行シリーズ」とのシームレスな連携と高い信頼性
- 厳格な法改正対応と高度なセキュリティ
- 現場別の工数管理やプロジェクト原価管理にも対応
こんな企業におすすめ
企業の規模が大きく、勤怠管理に加えて厳格な内部統制やセキュリティを求める企業に最適です。
4.システムの乗り換え・導入で失敗しないためのFAQ

新たにシステムを導入したり、既存のシステムから乗り換えたりする際には、疑問や不安がつきものです。よくある質問をまとめました。
Q.現場作業員が新しいシステムを使ってくれないのでは?
A.スムーズな導入に向けた対策をしましょう。
「現場のスタッフがシステムを使わない」というケースは、導入失敗でよく見られるパターンです。しかし、以下のような事前の対策を行うことで、このリスクは回避できます。
- 選定段階で「現場の誰もが使いやすい操作性」を最優先する
- 導入時に丁寧な説明会を実施する
- 一部の現場からスモールスタートし、成功事例を作ってから全社に広げる、など

「皆さんの頑張りを正確に評価し、給与に反映させるため」といった、現場のメリットをしっかり伝えましょう。
Q.今使っている給与計算ソフトと連携できる?
A.主要な給与計算ソフトと連携できるシステムがほとんどです。
多くのシステムは、主要な給与計算ソフト(弥生給与、勘定奉行、freee、MFクラウドなど)との連携機能や、CSVファイルでのデータ出力に対応しています。また、原価管理ソフトと工数データを連携できるシステムもあり、業務全体の大幅な効率化が期待できます。

自社で利用中のソフトとスムーズに連携できるか、必ず事前に確認しましょう。
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勤怠管理と給与計算システムの連携について、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。業務効率化とミス削減を実現する方法を解説しています。
Q.導入にかかる費用や期間の目安は?
A.企業規模や求める機能によって異なります。
費用は、初期費用(無料~数十万円)と、月額費用(1ユーザーあたり200円~800円程度)で構成されるのが一般的です。工数管理などはオプション扱いになっている場合もあるため、必要な機能を含めた総額で見積もりを取りましょう。
導入期間は、設定の複雑さや規模にもよりますが、契約から1~3ヶ月程度を見ておくとよいでしょう。

IT導入補助金などの対象になるシステムも多いため、活用できないか併せて確認することをおすすめします。
Q.すでに2024年対応でシフト管理システムを導入済みです。乗り換えるべきですか?
A.「シフト管理がうまくいかない」と感じているなら、乗り換えを検討しましょう。
2024年問題への対応として、取り急ぎシフト管理システムを導入したという企業も多いでしょう。比較検討する時間も少なく、企業の実情にあっていないケースも少なくありません

利益創出(攻め)のためにも、自社にあった工数管理に強いシステムへの乗り換えを検討しましょう。
■建設業界の働き方改革と人材戦略を同時に実現
2024年問題への対応を終えた今こそ、次のステップとして「攻めの経営」に転じるタイミングです。カラフルスタッフィング建設では、勤怠管理の最適化だけでなく、建設業界の人材採用・定着・育成まで、総合的なソリューションをご提供しています。貴社の持続的な成長を実現するパートナーとして、ぜひ私たちにお任せください。
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5.「守り」から「攻め」の勤怠管理へ
2024年問題への対応が一段落した今、労働時間を集計して法律を遵守する「守り」の管理から、データを活用して企業の成長に貢献する「攻め」の管理が求められています。
建設業界に特化したシフト管理システムを導入することで、直行直帰の実態をGPSで正確に把握し、現場ごとの工数をリアルタイムで見える化できます。こうして得られたデータは、現場の非効率を改善し、正確な原価計算に基づいた「勝てる見積もり」を可能にします。
自社の「次の課題」を明確にし、それに対応できる勤怠管理システムを導入することで、人事・総務部門は企業の利益創出に直接貢献する体制を整えましょう。
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建設業向けの勤怠管理システムについて、2025年最新版の製品比較記事もご用意しています。より詳しい選定基準と導入事例をご紹介しています。